2017 Fiscal Year Research-status Report
学校教諭のための病気や障害をもつ子供の復学支援プログラムの開発と検証
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17K12339
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
井上 由紀子 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20596100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相墨 生恵 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (00305260)
塩飽 仁 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50250808)
入江 亘 東北大学, 医学系研究科, 助手 (60757649)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 復学支援 / 子供 / 学校教諭 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.復学支援プログラム作成のためのニーズ調査のため,関連領域で行われている研究状況を把握する目的で文献検討を行った。復学支援については,様々な取り組みや報告があったが,医療者のための者が大多数であり学校教諭が主体的に取り組めるものはなかった。また,小児がん患者のための者が多く,それ以外の疾患について見受けられなかったため,それらの支援が小児がんに特有の支援なのか,他の病気や障害を持つ子供についても取り入れられるものなのかを吟味する必要があることが分かった。さらに,これらの支援方法は施設毎に異なっているため,均てん化できるようすすめる必要があることを再確認した。学校教諭へのインタビューと質問紙調査については,本研究の核となる部分であるため,質問項目を吟味する必要がある。ただし,これまでの状況を踏まえると小児がんに偏る可能性がある。看護においても成人,在宅領域の教育プログラムや,初等教育,中等教育などの教育分野で効果を挙げているプログラムまで検討し質問項目を吟味していく。2.教育プログラムやコンピテンシーについて文献上のエビデンスを集約とまとめを行うために,基本的なプログラムの(案)を検討した。1での調査が未実施ではあるが,どのような内容が含まれるべきか等,基本的な枠組みを研究者間で協議し基本的な要素を検討している段階である。また,看護の研究者だけでなく教育関係の研究者の意見を求めるための準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学校教諭に対する質問紙調査項目,インタビュー項目については吟味中であるがこれは本研究の核となるため慎重に検討すべき内容である。必要に応じて教育関係の研究者の助言も得る必要があると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は復学支援プログラムの考案を行う。 1.関連領域での研究状況や他分野で効果をあげているプログラムを抽出し,文献上のエビデンスの集約をさらに深め,インタビュー調査,質問紙調査を実施しそれらをもとに復学支援プログラム(案)を作成する。 2.復学支援プログラム(案)を研究協力校で依頼し実施する。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査及び質問紙調査が未実施のため,謝金が発生しなかった。次年度はインタビュー調査,質問紙調査を今年度分と行うため合わせて使用する予定である。
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