2019 Fiscal Year Research-status Report
Research on system construction to prevent infection of children with inflammatory bowel disease during home care
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17K12345
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
村端 真由美 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (30363956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 久子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00230285)
加藤 はる 国立感染症研究所, 細菌第二部, 室長 (00273136)
内田 恵一 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (30293781)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 感染予防看護 / 炎症性腸疾患 / Clostridioides difficile / 小児 / 在宅療養 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在宅療養中の潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)、クローン病(Crohn's disease:CD)等の炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease: IBD)患児のClostridioides difficile(C. difficile) 消化管保有を明らかにし、C. difficile 感染予防のためのシステム構築を行うことである。 令和元年度は、研究分担者及び研究協力者の協力のもと、研究対象者への説明・依頼を行い、三重大学医学部附属病院およびあいち小児保健医療総合センターの入院・通院中である5~15歳の炎症性腸疾患患児(潰瘍性大腸炎およびクローン病)を対象に調査を継続してきた。 長期的かつ継続的にC. difficile 消化管保有の実態を明らかにするため、前年度までの検討で対象としてきた患児17名に加え、令和元年度からの新規対象者の2名を加え、研究対象が合計19名となり、継続的な試料の解析分析を行った。これまでの協力を得ている19名の概要は、潰瘍性大腸炎(UC)17名、クローン病(CD)12名、男児12名、女児7名であった。 今年度9月に開催予定の第7回 International C. difficile Symposiumおよび12月に開催予定の国内学会においての発表ができるよう、準備を進めている。さらに、これまでのデータの一部を投稿するべく、データ解析及び執筆を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定の研究協力施設での調査が順調に進んでいる。患者数も当初予定通りではあるが、患者により検体の回収が滞っておる者もおり、検体提出への働きかけを進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は、これまで発表してきた研究内容を論文化し、投稿を予定している。 平成29年度からの継続として、IBD患児への調査を行う。具体的には、三重大学医学部附属病院小児外科外来通院中のIBD患児およびあいち小児保健医療総合セン ターの外来通院中のIBD患児を対象に長期的かつ継続的にC. difficile 消化管保有およびC. difficile 消化管保有の実態を明らかにする。 試料の分析は、引き続き三重大学、三重病院(研究代表者 村端が研究員として細菌学的検査の解析フィールドとしている)、国立感染症研究所にて実施する。 さらに在宅療養中のIBD患児・家族に対する排泄ケア指導の実態調査を行ない、三重大学医学部において、その問題点を明らかにする。可能であれば、排泄ケア 指導を実施する看護師が考える在宅療養中のIBD患児の排泄ケアの問題点を三重大学医学部において明らかにする。
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Causes of Carryover |
検査キット及び試薬が前年度購入分で賄えたことによる物品費の減額及び投稿ができず、英文翻訳などの経費が不要であったため次年度使用額が生じた。 今年度は、学会発表及び投稿を予定しており、それらの経費として、使用予定である。
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