2017 Fiscal Year Research-status Report
母子のケアの連続性をめざした周産期母子医療センターと助産所の連携
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17K12355
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
谷口 千絵 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (10349780)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自宅出産 / 連携 / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
調査票の作成にあたり、概念枠組みを検討している。2017年に開催されたICMにおいて、自宅出産を含め、出産場所についての演題から欧米の助産師の活動について情報収集を行った。オランダ、イギリスでは自宅出産について理論的な基盤をもとにケアが展開されることが報告されていた。バースセンターと自宅での出産は明確に区別されて発表されていた。自宅出産の割合が多い国と少ない国の助産師の間でも出産に対する認識が異なっており議論となっていた。 ICMで発表された演題の論文を抄読するとともに、当該国の周産期のサービスの仕組みについて情報収集を行った。特に、カナダのBirth Place Study については質的にも量的にも調査が行われ、周産期に関わる医療者の認識の違いが明らかになっていた。また、カナダの助産師と米国の助産師(Nurse-Midwife)との自宅出産に対する態度が異なっていることも明らかになった。 一方で、助産師主導のケアと医師主導のケアによる比較もある。自宅出産は助産師主導のケアに含まれる。自宅出産は、主に助産師によって実施されているが、「出産場所」という観点から、産科医立ち合いのもと自宅で出産するものも理論的には含まれる。 本研究では、「助産師主導のケア」かつ「病院、診療所、助産所以外の出産」を「自宅出産」と定義し、専門家の立ち合いのないものは除くこととする。調査票の項目立ては、カナダの調査に準じて、教育、実践、個人的な経験と自宅出産に対する認識(態度)についてを予定しているが、日本に特徴的な項目の追加を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査票を作成するため、国内外の文献を検討している。文献収集はほぼ終了し、調査票に必要な項目について検討している。カナダのBirth Place Studyでは、周産期にかかわる医療者間の自宅出産に関する認識の違いについて、産科医等も含めて調査対象としている。 本研究では、当初助産師のみを対象としていたが、カナダとの比較を検討する際に、助産師以外の職種へも対象者を拡大するかどうか再考する。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に調査票を作成して、所属大学の研究倫理審査委員会へ申請する。文献検討部分の執筆を行う。
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