2022 Fiscal Year Research-status Report
学齢期にある肥満症の発達障がい児への運動習慣に焦点を当てた看護介入の検討
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17K12363
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
鴨下 加代 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (50364120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土路生 明美 (東明美) 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (00347626)
西村 いづみ 広島国際大学, 医療福祉学部, 准教授 (90405522)
林 優子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (90419713)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 発達障害 / 肥満 / 小児看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
【当該年度の研究概要】令和4年度は3年度に引き続き,肥満で学齢期の発達障害児とその家族への看護介入プログラムを作成し看護介入を行い、評価をしている段階である。 【研究方法】対象者は、発達外来を受診する肥満(肥満傾向)の学童とその保護者5組とし、約6ヶ月間、看護師2名が肥満指導を実施した。肥満指導は、保護者同席で知識の提供、振り返りシートを用いて生活習慣を振り返り、プレイルーム等での軽運動をした。データ収集は、身体計測と学童・保護者への面接とし、面接内容は許可を得てメモをとった。調査項目は、身体計測では身長・体重・体脂肪率・筋肉量・血圧・腹囲、面接調査では家庭・学校での生活状況(食事・運動・睡眠・ストレス)を確認した。調査期間は、2021年11月~2022年11月だった。本研究は所属機関の研究倫理委員会の承認を得て実施した。 【結果】研究対象者は、発達外来を受診する8-11歳男児の5名(ASD3名、ASD・ADHD1名、学習障害1名)とその母親5名で、対象児の肥満度は軽度1名、中等度3名、高度1名だった。肥満指導の平均回数は5回だった。肥満度は4名(軽度、中等度2名、高度1名)が軽快した。振り返りシートでは、「体重計にのって体重を気にした」は毎回、全員が丸をつけた。食事量、咀嚼、運動、睡眠に関しては「時々した」「1回もしていない」と回答することもあったが、対象児と母親から話を聞くと実施した小さな取組みを確認できたため、肯定的なフィードバックを行なった。これらの肯定的なフィードバックや環境調整が、肥満対策の継続につながるものと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、診療センターでのデータ収集が予定通りにできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなったため、コロナ禍のため実施できていなかった調査2の運動支援の実施とその効果の評価に向け、取り組んでいきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で予定していた研究を実施できなかったため。
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