2021 Fiscal Year Research-status Report
重症心身障害児者と援助者間に相互作用をもたらす食事援助プログラムの開発
Project/Area Number |
17K12368
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
木浪 智佳子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (40347183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三國 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50265097)
近藤 尚也 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (80733576)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 重症心身障がい児者 / 食事援助 / 相互作用 / 教育プログラム / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019~2020年、重症心身障害者へ食事援助を行う援助者を対象として、相互作用をもたらす食事の援助行為に関する研修会を実施し、その効果を評価した。2021年度は、データの整理および分析結果を研究分担者とともに検討した。 本研究の計画上、2020年は研究対象者数を拡大し、食事援助の場面で相互作用をもたらす食事の援助行為の教育プログラムの実施と評価のための介入研究を実施する予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、重症心身障害児者施設への研究依頼が不可能となった。さらに、2021年度も新型コロナウィルス感染の影響により、施設側の外部者の受け入れ制限が解除されず、介入研究の実施は中断したままである。 これらのことから、2021年度はこれまでに収集したデータの結果の公表に向けて、研究論文の作成に取り掛かった。 また、実施した介入研究の結果から、教育プログラムの効果に肯定的な見解を得たことから、教育プログラムで使用する教材を精錬し、今後の介入研究で活用できる教材を作成する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度に引き続き、2021年度も国内では新型コロナウィルス感染が続き、研究対象となる重症心身障害児者施設からの調査受入れの承諾が得られない状況である。本研究は、食事場面に着目した研究であるため、感染リスクの側面からも、今後の介入研究の実施の見通しがついていない。したがって、これまでの介入研究の成果を公表することを次年度の目的としている。また、介入研究が再開可能となった際には、感染対策も考慮したafterコロナにおける調査方法の検討が急務である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、これまでの研究成果の公表(学会発表、学会誌への論文投稿)を行う。また、本研究の類似分野の文献レビューにより、相互作用をもたらす食事の援助行為の4側面である「見つめる」「話しかける」「触れる」「食べる」という行為を推奨することの科学的根拠を立証する。 今後の介入調査において、重症心身障害児者施設におけるafterコロナを反映した食事援助の現状を把握し、相互作用をもたらす食事の援助行為の4側面を検討する資料としたい。そのための調査方法を改めて検討する。
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Causes of Carryover |
2020年度に引き続き、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2021年度の調査研究も中断中である。そのため、研究活動経費を使用しなかった。
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