2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an aftercare model for children who have experienced invasive procedures
Project/Area Number |
17K12379
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
今西 誠子 京都先端科学大学, 健康医療学部, 教授 (50321055)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 子ども / 侵襲的処置 / 心理的回復 / ケアモデル / 看護援助 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、子どもの侵襲的処置体験からの心理的回復促進のためのアフターケアモデルの作成が目的である。 2017年度(第1研究)は、子どもの侵襲的処置体験からの心理的回復に向けた看護師の関わりについて文献検討をもとに看護師へのインタビュー調査を行った。結果【侵襲的処置に対する理解しやすい説明】【侵襲的処置に対する思いへの配慮】【侵襲的処置に対する緊張の緩和】【母親と子どもの関係を把握した関与】、侵襲的処置中は【侵襲的処置による恐怖の軽減】、侵襲的処置後は【侵襲的処置体験による緊張の緩衝】【子どもの侵襲的処置体験の家族による承認への支援】【子どもの侵襲的処置体験の承認】【侵襲的処置体験後の子どもの気持ちの容認】【侵襲的処置体験後の子どもと看護師との関係の再構築】【病棟全体における子どもの侵襲的処置時の対応の検討】の11カテゴリーを抽出した。 2018年度(第2研究)は、文献検討及び第1研究の結果から、全国の小児病棟勤務の看護師を対象に侵襲的処置体験からの心理的回復に向けた看護援助の必要度と実践度について質問紙調査を行った。有効回答573名(回収率40.2%)、子どもに関わる看護師の95%が侵襲的処置体験をする子どもの心理的回復への援助の必要性を認識し、80%の看護師が援助を実践していた。 2019年度~2022年度にかけて、第1研究、第2研究の調査結果をもとに、侵襲的処置体験をした子どもへのアフターケアモデルを作成し、検証を行った。作成したケアモデルは、6援助項目で構成された。看護師らの実践的検証を行い、ケアモデルに不足はなく実践的活用が可能と判断され、成果を学術雑誌への投稿準備中である。
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