2019 Fiscal Year Research-status Report
骨盤位置と姿勢の変化からみた骨盤底筋力変化と尿失禁の関連
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17K12387
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
滝川 節子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (00382383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 恵美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (30351943)
原田 さゆり 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80584250)
鈴木 孝太 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90402081)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 尿失禁 / 産褥期 / 姿勢 / 骨盤外計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3ヶ年計画で、産褥期における骨盤底筋力の変化と尿失禁との関係性を明らかにすることを目的としている. 具体的内容:骨盤底計測による骨盤の形状の変化とスパイナルマウスによる姿勢の評価を行う.尿失禁を質問紙調査票にて評価する.調査時期は妊娠後期,出産後(産褥4~6日頃)、産褥1ヶ月,産褥3ヶ月,産褥6ヶ月,産褥12ヶ月としている.姿勢の評価は脊柱の弯曲を評価する.骨盤の形状評価は,骨盤外計測により行う.骨盤底筋力の評価は,尿失禁の程度と症状を評価する質問紙調査票を基に行う. 研究の意義:女性の尿失禁は,妊娠・出産を契機に発症する事が多い.出産時に腹圧による腹直筋の離開や,児頭通過時の骨盤底筋群の弛緩が原因であると考えられている.そのため産褥期の尿失禁は産褥3ヶ月になると大半が解消すると言われている.本研究は対象者の尿失禁の主観を客観的に測定するとい特徴がある.妊娠・出産を契機に骨盤底筋力群が弛緩するものか,さらに骨盤底筋群の要である骨盤そのものの位置は安定しているのか,妊娠経過と共に変化している姿勢を脊柱の弯曲の客観的評価から,因果関係を明らかにしようとするものである. 研究の重要性:妊娠経過に伴い姿勢の変化は知られている.また,骨盤の形状により分娩にも影響することが知られているが,尿失禁の要因の1つである骨盤底筋群の脆弱化との関係が示された研究は少ない.姿勢と骨盤形状の侵襲の少ない方法で簡便に評価することで,産褥期に起こる尿失禁の予防・改善に役立つと考えられる. 日本女性骨盤底学会に参加し、骨盤と姿勢との評価方法と分析方法、尿失禁の評価について考察する方法を学んだ。文献検討・整理として姿勢についてスパイナルマウスの評価方法と測定について行った。また、骨盤の妊娠から分娩を経ての形状の変化について行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
進捗状況については遅れている.理由は①研究計画書の立案時,解剖生理学的視点と理学療法的視点からの根拠が乏しかったため学習に時間が必要だった.②対象者の測定時期を産褥12ヶ月までと出産後1年の縦断的研究を計画していたが,産褥3ヶ月~12ヶ月は調査協力者が極端に少なくなくなるため、妊娠後期~分娩~産褥早期(産後4~6日頃)、産褥1ヶ月時とする調査時期の計画変更を検討した.③調査施設において研究目的・方法、調査期間について了承を得ている。対象者の選定方法や調査依頼手順の確認はできている。また、調査施設及びコントロール群となる被験者の同意は得られているが,新型コロナウィルスの影響のため一時的(2月~現在)に調査が中断しているため遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策について,調査施設や被験者の同意や倫理審査申請は終了しているが、新型コロナウィルス状況によって、調査施設での調査実施や被験者への調査が中断している。このため社会状況を考慮し,調査施設長の判断を仰ぎ調査再開可能となった場合はただちに行えるように準備しておく。また、必要時,調査期間の期間を再考し,骨盤形状の変化が最も大きい時期に行うなど検討していく.
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Causes of Carryover |
研究実施が遅れたため、調査施設での対象者に対しての調査実施ができなかった。また、被験者(コントロール群)への調査実施計画が遅れたため、謝金や人件費を使用しなかったため。 使用計画は、コントロール群への謝金(約30名×500円=15,000円)、被験者30名×3回×1000円=90,000円)。質問紙調査票郵送費約30,000円。封筒等の文具類約25,000円。研究結果分析指導を受けに行く運賃5回として10,000×(往復)×5回=100,000円を計画している。
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