2019 Fiscal Year Research-status Report
ホームモニタリングによるダウン症児の特異な睡眠体位と睡眠呼吸障害の関連の検討
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17K12389
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
黒田 裕美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (50512042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
安藤 眞一 九州大学, 大学病院, 特別教員 (90575284)
澤渡 浩之 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (30757034)
森藤 香奈子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (70404209)
大草 知子 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 教授 (00294629)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ダウン症候群 / 睡眠呼吸障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダウン症児の健康問題の1つに閉塞性睡眠呼吸障害がある。ダウン症児の解剖学的特徴や共存症に顎顔面の劣成長に伴う小顎症や咬合不全、筋緊張の低下やそれに伴う巨舌症や甲状腺機能低下症、肥満などがあり、これらが閉塞性睡眠時無呼吸の原因となると考えられている。ダウン症児の閉塞性睡眠時無呼吸の発生率 はこれまでの研究結果によると60~80%であることが報告されており、これは一般の小児における睡眠呼吸障害の発生率が1~2%であることと比較しても非常に 多い。また、ダウン症児が特異な睡眠体位で眠ることが報告されている。この特異な睡眠体位は「座臥位」と呼ばれ、足は胡坐や正座などであり、上体を前に倒 し、頭はベッドの上や足の上にのせた姿勢である。これまでの我々の研究結果においては、2~15歳までのダウン症児の50~60%が特異な睡眠体位で眠ることが 明らかとなった。このような特異な睡眠体位は閉塞性睡眠呼吸障害に対する防御的な姿勢ではないかと考えられている。 本研究の目的はダウン症児における特異な睡眠体位と睡眠呼吸障害の関連を検討することである。簡易睡眠検査による閉塞性睡眠呼吸障害とビデオカメラによる睡眠体位をホームモニタリングによって 調査することである。 質問票による調査は、ダウン症者307名に対して睡眠体位や睡眠習慣、睡眠時無呼吸症候群に関連する症状についての質問票を配布した。155名から返信があ り、記載が不十分であった3名を除いた152名を分析の対象とした。座臥位は70名(46.1%)が有していた。睡眠呼吸障害関連症状はいびき95名(62.5%)、呼吸 停止の42名(27.6%)で目撃された。座位は呼吸停止と夜間覚醒と関連があり、座臥位は夜間覚醒と関連を認めた。 簡易睡眠検査機器を用いた調査は12名が終了し分析中である。引き続き、調査を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査は、第一段階に質問票による調査、第二段階にホームモニタリングによる簡易睡眠検査を行っている。現在は、第二段階の調査を実施している。 第二段階は予定対象者数に満たないことから、やや遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
第二段階のホームモニタリングによる簡易睡眠検査を継続して調査する予定である。再度、参加希望者を募り、対象者数を確保する。
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Causes of Carryover |
本年度は一時的に調査が中断したため、予定対象者数に達しなかったことから、次年度使用額が生じた。今年度は調査を再開し、対象者数を増やす予定である。次年度使用額は調査のための旅費や対象者への謝金、学会発表等への参加費として使用する。
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