2018 Fiscal Year Research-status Report
より簡易な足趾把持力向上方法の模索-介入効果検証とその維持方法の構築-
Project/Area Number |
17K12415
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
相馬 正之 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (40554994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
中江 秀幸 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (70550169)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 足趾把持力 / 身体機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は研究1~4から構成される。2年目である平成30年度は,研究3における「活動や参加状況により足趾把持力が保たれている人の運動習慣や運動頻度を明らかにする」の縦断研究の2年目データの取得を予定通り行うことができた。 本研究は,加齢の影響により低下することが明らかになっている足趾把持力が同年代の方よりも優れている人や保たれている人の生活習慣,つまり活動や参加内容を把握,検証するために行うものである。この縦断研究の調査結果は,研究4の「向上した足趾把持力を維持するためのフットケアや具体的な運動有効性の検証」の指導法に活かせるものと考える。 データ取得については,平成30年度9月3日~9月7日までの間に滋賀県野洲市で実施し,この調査により,初年度の参加者を含む地域在住高齢者254名分のデータを収集することができた。データ収集内容は,最大歩行速度やTUG,大腿四頭筋筋力などの身体機能評価ならびに参加サークル,老研式活動能力指標,QOLなどの活動および参加状況である。 現在,初年度(2017年)の278名の取得データと2年目(2018年)のデータとを参照,同一の対象者をマッチングしている最中であり,この作業を早急に進めたいと考える。また,令和元年度に同様の調査を実施し,3年間の追跡データとして,活用する予定である。なお,1年間の追跡データについては,各指標となる身体機能の加齢1年分の低下率を明らかにし,発信していきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度9月3日~9月7日に滋賀県野洲市において縦断研究2年目のデータを収集することができた。現在,初年度参加者と2年目の参加者のマッチング作業を行っており,順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度においても滋賀県野洲市で体力測定会の実施が9/7日から1週間程度で決まっており,縦断研究3年目のデータも取得できる予定である。また,研究1の「足趾屈曲筋力向上のための介入」,「足趾把持力向上のメカニズムの解明」,「向上した足趾把持力を維持するためのフットケアや具体的な運動指導有効性の検証」については,施設側と調整,目途がついている。倫理委員会への申請,機器を購入し,適宜,実施する予定である。
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Causes of Carryover |
滋賀県野洲市へのフィールドワーク参加費の旅費,宿泊代が当初予定よりも安価で可能になったことから,余剰金が発生した。今回発生した余剰金については,海外の学術誌発表のための英訳代として計上する。
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