2018 Fiscal Year Research-status Report
在宅シフト後評価指標開発と看護職の在宅シフト支援能力のベンチマーク構築
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17K12416
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Research Institution | The Japanese Red Cross Akita College of Nursing |
Principal Investigator |
小野 麻由子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 講師 (50723243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏原 和美 東邦大学, 看護学部, 教授 (00345050)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 在宅シフト後評価指標 / 看護職の在宅シフト支援能力 / アウトカム評価 / ベンチマーク |
Outline of Annual Research Achievements |
1.「在宅シフト後評価指標」の内容妥当性 スーパーバイザー対象者として、病院及び施設の看護管理者2名、看護師2名と事務職員、対象施設の連携先の介護支援専門員各2名を推薦してもらい、対象看護師から退院後の患者・家族1組、退所者・その家族1組を推薦してもらった。さらに、看護質評価の学識者1名も対象とし、合計13名とした。対象者にスーパーバイズ内容、依頼文、同意書・同意撤回書を郵送し、看護管理者、看護師、事務職員には実際に聞き取り調査をした。それぞれの専門的及び実践的立場から評価してもらい内容の調整・修正・過不足等を検討してもらった。 スーパーバイズの結果をもとに、病院版概念枠組みの結果 outcomeを、1.在院日数、2.再入院率、3.予期せぬ再入院、4.在宅復帰率、5.患者満足度(入院患者用満足度尺度HPSQ-13)、6.健康状態の変化、7.退院支援内容、8.退院後の家族の疲労感の8項目に修正した。また、介護老人保健施設概念枠組みの結果outcomeを1 .在所日数、2.在宅からの再入所者数、3.病院入院中からの再入院者数、4.予定の医療機関入院者数、5.突然の医療機関入院者数、6.在宅復帰率、7.患者満足度(入院患者用満足度尺度HPSQ-13 、8.健康状態の変化、9.退所支援内容、10.退所後の家族の疲労感の10項目に修正した。 修正後、再度、スーパーバイザー対象者(看護管理者2名と事務職員、看護師2名)に内容妥当性指数を用いて内容の妥当性を確認してもらい「在宅シフト後評価指標」を完成させる。 2.「地域包括ケアシステムにおける看護職の在宅シフト型コンピテンシー尺度」「介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力尺度」と在宅シフト後評価指標との関連分析に向けての調査にあたり、所属施設の研究倫理審査の承認を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、修正した「アウトカム評価のための在宅シフト後評価指標」のスーパーバイズが終了し、内容妥当性指数を用いて内容の妥当性が保たれているかの最終段階である。また、次の全国調査に向けて、すでに所属施設の研究倫理審査の承認を受けているため、内容妥当性最終段階終了後、調査を開始できる。 やや遅れた原因は、修正した「アウトカム評価のための在宅シフト後評価指標」の内容妥当性の確保として、内容妥当性指数を用いての妥当性最終確認の段階を踏んだためである。
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Strategy for Future Research Activity |
「地域包括ケアシステムにおける看護職の在宅シフト型コンピテンシー尺度」「介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力尺度」と在宅シフト後評価指標との関連分析に向けての調査にあたり、すでに所属施設の研究倫理審査の承認を受けているため、内容妥当性最終段階終了後、全国調査を開始できる。 2020年度は、地域包括ケアシステムにおける看護職の在宅シフトベンチマーク指標を構築する。
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Causes of Carryover |
修正した「アウトカム評価のための在宅シフト後評価指標」の内容妥当性の確保として、内容妥当性指数を用いての妥当性最終確認の段階を踏んだ。そのため、全国調査開始の時期が若干遅れたが、今後、内容妥当性最終段階終了後、すみやかに全国調査を開始する。
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