2017 Fiscal Year Research-status Report
痛み行動観察尺度:日本語版DOLOPLUS-2の臨床への普及に向けて
Project/Area Number |
17K12418
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安藤 千晶 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60645919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 章子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30305429)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知症 / 高齢者 / 疼痛マネジメント / 教育プログラム / 観察尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者は平成17年から自ら痛みを訴えられない高齢者のための痛み行動観察尺度:日本語DOLOPLUS-2の日本語版作成と妥当性を検証してきた。今後は尺度の臨床への普及が課題となっているが、本研究によって【在宅用】【病院用】【介護士用】自ら痛みを訴えることができない高齢者のための痛みケア導入パンフレット、を作成し評価・改訂を行い、臨床への普及を目指すことを目的とする。最終的に【在宅用】【病院用】【介護士用】痛みケア導入パンフレットを、医療者・介護者・家族を含め、誰もが簡単に使用可能な状態するため、専用ホームページの開設を行い臨床への普及を行うことを目的とする。 平成29年度の研究計画として、まず訪問看護師を対象とした質問紙による全国調査の実施により、在宅認知症高齢者の現在の疼痛マネジメントの課題を明確にすることであった。また前々年に実施した訪問看護師へのインタビュー結果について、分担研究者と共に学会発表、論文発表を行うことを当初の予定とした。そのため全国調査を実施するための質問紙作成に向けて、前年度に実施した訪問看護師へのインタビュー内容・文献検討の結果により、共同研究者とともに質問項目の構成概念と、質問文を作成を行った。またその妥当性を検証するため、エキスパートパネラー数名による検討を実施した。しかし健康上の事由により、その後の研究遂行の実施が遅れた。また前々年に実施した研究発表については(訪問看護師が捉える在宅認知症高齢者の痛みのマネジメントの困難点とその工夫)、学会発表は行えたが論文発表は実施できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
健康上の事由により質問紙による全国調査の実施までは行かず、研究遂行の実施が遅れた。また前々年に実施した研究発表については(訪問看護師が捉える在宅認知症高齢者の痛みのマネジメントの困難点とその工夫)、学会発表は行えたが論文発表は実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は前年度実施できなかった質問紙による全国調査を速やかに実施するとともに、前々年に実施した研究の論文発表を行う。また同時に在宅認知症高齢者の疼痛マネジメントの実施に関する事例研究を積み重ねていく。 さらに慢性期の疾患の高齢者が多く入院施設で働く看護師10名を対象に、認知症高齢者の現在の疼痛マネジメントの実態に関するインタビューを行い、その結果と文献検討を基に、質問紙を作成、次年度に全国調査を実施する準備を行う。
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Causes of Carryover |
健康上の事由により研究遂行の実施が遅れた。今年度は前年度実施できなかった質問紙による全国調査の実施、論文発表のため、繰り越しの予算の執行を行う。
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Research Products
(1 results)