2019 Fiscal Year Annual Research Report
The development of a communication program for community residents to elicit daily life behaviors among elderly people with dementia
Project/Area Number |
17K12420
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小山 幸代 北里大学, 看護学部, 教授 (70153690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 京子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (40248969)
菅原 峰子 共立女子大学, 看護学部, 准教授 (70398353)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / コミュニケーション / 生活行動 / 教育プログラム / 地域住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域住民を対象とした認知症高齢者とのコミュニケーション教育プログラム試案の教材開発のために、認知症高齢者の役割を果たす行動を引き出しているコミュニケーションと引き出せていないコミュニケーションの比較分析をした。その結果、申し出には承諾するという応答が優先するという日常会話のルールがあるにもかかわらず、認知症高齢者から申し出があった場合は、その申し出を受けた側が何らかの理由をつけて申し出を断る傾向があることがわかった。 また、地域住民を対象とした認知症高齢者とのコミュニケーション教育プログラム試案の作成にあたって、本試案のもとになった教育プログラムの実施活動「認知症の人とのコミュニケーションスキルアップセミナー」の評価を行った。なお、この活動は、研究代表者および連携研究者と研究協力者である老人看護専門看護師・認知症看護認定看護師の協力を得て実施した。結果、セミナー参加者43名中、自記式質問紙調査への回答があった37名のセミナー内容に関する満足度は、満足20名、概ね満足16名、どちらともいえない1名であった。自由記述の内容は、認知症の人の不安や困惑を低減するためのコミュニケーションスキルの効果の実感、効果があると思えるコミュニケーションスキル活用の意識の向上、などであった。 以上の結果を基に、時間を2時間程度に短縮し、DVD使用と生活行動1場面だけに絞った認知症高齢者とのコミュニケーションプログラム:地域住民版を作成し完成版とした。 2020年3月に作成したプログラム完成版を実施して、その評価を調べる予定であったが、COVID-19の影響から中止することとなった。
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Research Products
(3 results)