2018 Fiscal Year Annual Research Report
Spprt of the positive healthy life which focused on local elderly people's spirituality
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17K12428
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
三澤 久恵 神奈川工科大学, 看護学部, 特任教授 (30369409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新野 直明 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (40201686)
高橋 勝美 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (30267637)
竹田 恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40265096)
池内 朋子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40773809)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スピリチュアリティ / 地域高齢者 / 健康生活支援 / 健康づくり / グループ回想法 / 笑いヨガ / ストレス度測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は地域高齢者のスピリチュアリティに焦点をあてた主体的な健康生活のための具体的支援の方向性と実践の手がかりを得ることである。 平成29年度はA市介護福祉課等の協力機関と連絡調整を行った。さらに、前年度にA市S地区高齢者を対象に、三澤等が作成したスピリチュアリティ評定尺度を用いた健康生活に関する調査結果(1,557名)の分析を行った。高齢者の健康はウェルビーイングおよび自己実現を目指すことから、スピリチュアリティを焦点とした健康づくりの意義が確認された。 平成30年1月~3月の予備調査を経て、平成30年6月~8月に高齢者の健康づくりプログラムの開発に取り組んだ。目標は高齢者の主体的な健康への意欲と共通意識が高まることである。プログラムはスピリチュアリティ尺度の構造を基盤として、今を生きる自分を中心とした「他者とのつながり」、「乗り越えてきた道のり」の要素から、「笑いヨガ」と「グループ回想法」を取り入れた。笑いヨガはストレスの軽減がなされ、回想法は自分を安定させ、心の拠り所になると仮定した。A市S地区の高齢者を対象に、公募により24名を選定して、介入を6回実施した。介入前後のアンケート調査、毎回実施前後の血圧・唾液アミラーゼ測定を行った。同時期に同市の高齢者を対象に対照群調査(49名)を実施した。介入前後では検定により、スピリチュアリティ評定尺度得点は有意に高く、精神的健康度が高くうつ状態が軽減し、生活満足度が高くなることが確認された。介入群と対照群との比較では尺度得点、精神的健康度、生活満足度に介入群に有意な高値が認められた。実施したプログラムは都市近郊の一地域の高齢者を対象にしたプログラムであるが、地域高齢者の健康づくりとして有効である可能性が示唆されたといえよう。平成31年2月に対象地区の高齢者に「健康づくりプログラムの開発と評価」について発表会を実施した。
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Research Products
(5 results)