2017 Fiscal Year Research-status Report
特別養護老人ホームにおける看護実践能力尺度の開発と検証
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17K12433
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
笹谷 真由美 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (50435327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長畑 多代 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (60285327)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 尺度開発 / 特別養護老人ホーム / 看護師 / 内容妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、特別養護老人ホーム(以下、特養)において先駆的な看護実践を行っている看護職への調査をもとに、現状に則した特養における看護実践能力尺度を開発することを目的としている。さらに看護実践能力尺度を活用による効果を検証する。平成29年度は当初の計画通り特養における看護実践能力尺度の表面妥当性・内容妥当性を検証し原案を作成し、さらにの特養における看護実践能力尺度の信頼性・妥当性の検証のための郵送調査によるデータ収集まで実施した。 【目的】面接調査をもとに作成した看護実践能力尺度の原案について自記式質問紙調査を実施し、内容妥当性・表面妥当性を検証する。 【研究方法】研究1①対象者:特養での看護についての実践報告を行っている看護師7名②データ収集方法:特養における看護についての実践報告を行っている看護師を抽出し、記載されている連絡先に依頼文書を送付した。調査票へ記入後、無記名で返信用封筒にて研究者宛てに返送してもらった。③調査内容:看護師の属性、項目の表現が適切か、追加・削除項目の有無④分析方法:自由記載の内容を反映させて検討し、項目の表現や重複、不足等を修正した。研究2①対象者:特養での看護についての実践報告を行っている看護師(本研究1の対象者は除く)および老年看護学研究者を便宜的に抽出した10名②調査内容:看護師・研究者の属性、構成概念の内容と尺度原案の項目の関連については内容妥当性指数(Item-Content Validity Index;以下、I-CVI) を用いた。④分析方法:I-CVI得点が0.80以上の項目を適切な内容妥当性があるとし、0.80未満の項目は削除した 【結果】研究1の結果、51項目から50項目となった。研究2では50項目のうち9項目が0.9、1項目が0.8で、それ以外は1.0であったため、項目すべてをそのまま採用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、特養における看護実践能力尺度の原案について自記式質問紙調査を実施し、内容妥当性、表面妥当性を検証を行った。さらに平成30年度に予定していた特養における看護実践能力尺度の信頼性・妥当性の検証のための、全国調査を実施しデータ収集を終えたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
特養における看護実践能力尺度の信頼性・妥当性の検証のための、全国調査を実施しデータ収集を行ったため、平成30年度はデータ入力を行い、分析を進めていく。その結果、作成された尺度を平成31年度では特養で活用したうえでの効果を検証していく予定である。そのため、平成30年度は研究協力施設との調整も進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究Ⅱの全国調査の郵送料を平成29年度に前倒しをしたが、解析用のソフトを一部のみしか購入できていないため、平成30年度に購入する予定である。また、平成31年度の特養での調査に向けて、研究協力施設との打ち合わせ等でも予算を使用していく予定である。
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