2020 Fiscal Year Research-status Report
Decision making process about requiring long - term care and terminal periods on the life of the elderly
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17K12435
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Research Institution | Shonan Kamakura University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
川喜田 恵美 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 准教授 (00513566)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / 終末期 / 要介護期 / 意思形成プロセス / 語り合い |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年は地域在住高齢者の要介護期・終末期の意思形成について、対象人数を増やし、本調査を実施する予定であったが、COVID-19の流行から2度にわたる緊急事態宣言があり、対面を軸とする本研究を実施することは困難であった。本研究の場合、高齢者同士で語り合いながら、終末期などの意思がどう形成されていくのか、その意思は語り合いによって深められるのかをコミュニケーションを取りながら進めていくことが必要となるが、一番懸念したことは、飛沫感染を確実に防止できるのかどうかが分かるまでに時間を要した。現在はCOVID‐19の対応方法もかなり明確に打ち出されており、密をどう回避するか、唾や咳が飛ばないようにどうするのか、方法も明らかになってきたため、昨年12月頃には、感染対策を行い、調査ができのではないかと開始の準備を始めたが、その後から現在までは変異ウィルスが大流行してきており、状況が刻々とを変化するため、調査を実施しても良いかどうか再度検討しているところである。感染対策は万全に行っていたとしても、変異ウィルスの感染力が相当強いことから、かなり慎重にやらなければいけないと思案している。研究方法のやり方も変えることを検討したが、本研究の目的である語り合いによって高齢者の終末期等の意思形成の効果を検証するためには、やはり対面によるものでないといけないことから、感染を防ぎながら実施する方法を現在も考えている。オンライン等でやることも検討しているが、一般的な高齢者の電子機器の取り扱いなどの状況を踏まえると難しいと考える。令和3年9月までには高齢者にはワクチンの普及が完了するということであると報道されているため、それらの動向もみながら安全に、課題を実施できるように引き続き検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の進捗については遅れているが、これまでの調査結果のまとめや公表の準備は整ってきており、あとはCOVID-19 が落ち着けば、本調査を行う状況は整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策については、本年で本研究は終了となるため、COVID-19 の感染状況やワクチン接種状況をみながら、状況が安定したら、感染防止に努めながら、すぐに調査に入りたいと考えている。 対象者が研究の実施において、不安を抱く可能性があるため、検討している感染防止物品の準備を万全にし、感染を防止しながら実施できることを伝えて、理解してもらうるようにする。ただし、参加者が集まらないようであるなら、再度研究の方法を検討しなければいけないことも加味し、その場合は、2021年8月までには倫理審査に変更点を提出(1回の対象人数や実施時間)し、秋から冬にかけて調査を行えるようにする。またより効果的な感染防止対応やそのために必要な物品についても検討し、購入する。
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Causes of Carryover |
COVID-19の大流行により、第2段階の調査(本調査)が実施できず、調査期間を延長したため。
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