2018 Fiscal Year Research-status Report
円背高齢者の摂食時の誤嚥リスクを低減させる姿勢およびテーブル調整の支援指針の作成
Project/Area Number |
17K12445
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
横山 悦子 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (40329181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 容子 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (80460103)
草地 潤子 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40269460)
半田 隆志 埼玉県産業技術総合センター, 戦略プロジェクト推進担当, 主任 (20639679)
小長谷 百絵 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (10269293)
佐伯 由香 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (70211927)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 円背 / 誤嚥 / 頭頸部角度 / 座位姿勢計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、円背高齢者の摂食時の誤嚥リスクを低減させることを目指した姿勢およびテーブル調整のための支援指針を作成することを目的とした研究である。まず円背高齢者を対象として、①摂食時の頭頸部角度および頸部可動域と他の誤嚥リスク要因との関連を明らかにする。次に、姿勢およびテーブル調整に支援の必要な円背高齢者を対象として、②専門家が行う摂食時の姿勢およびテーブル調整による頭頸部角度および頸部可動域の変化の、他の誤嚥リスク要因および食事に向けられる視線の動きや視野範囲の程度への影響を明らかにする。その後、①②の結果をもとに、③円背高齢者の摂食時の誤嚥リスクを低減させる姿勢およびテーブル調整のための支援指針を作成する。 今年度は、①の摂食時の頭頸部角度および頸部可動域と他の誤嚥リスク要因との関連を明らかにする研究計画を実施する予定で所属施設の研究倫理の承諾を得た。円背計測に使用する計測器を他大学から借用する手続きを行い、シミレーションを行ったが、スムースに計測がかなわなかった。そのため、改めて方法の検討が必要となった。さらに、研究協力施設の倫理審査において、研究方法についてコメントがあり、検討が必要となった。コメントは、嚥下障害の評価方法についてVFやVEでの評価が必要なのではとの内容で、検討の結果、対象者への侵襲がとかかること、費用を予定していなかったことなどにより、VFとVEは行わないこととした。予定とおりのスクリーニング評価に加えて聴診による評価に変更した。研究協力施設は2施設から内諾をいただいているが、対象者数を確保できるかどうかは今後検討になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は調査を開始する予定であったが、研究協力施設の倫理審査より、嚥下機能の評価についてVFとVEでの評価が必要ではないかというコメントをいただき、検討に時間を要した。また、円背計測器のシミレーションを行ったが、うまく使用できずデータの記録ができないなど、難しい点が判明し、改めて方法の検討が必要となった。 嚥下障害の評価方法についての検討では、対象者への侵襲がかかること、費用を予定していなかったことにより、VFとVEは行わず、予定していたスクリーニング評価と、嚥下時の聴診による評価を加えることとなった。 円背計測について、計測器の身体への装着の問題はクリアできると考えたが、加速計の位置の設定の問題、データの取り込みの問題があり、使用は難しいと考えた。その後、別の計測方法の検討が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
円背計測について検討をしたのち、施設での調査を開始する。 施設での実際の計測場面を想定し、健常者を対象にプレテストを行い、手順を確認する。 複数の施設での調査となるため、調査方法を統一し、施設でのデータ収集を行えるよう準備する。
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Causes of Carryover |
次年度のデータ収集のための費用として使用する。
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