2019 Fiscal Year Annual Research Report
The development of Transitional Self-Care Program(TSCP) for depressive patients with physical disease.
Project/Area Number |
17K12461
|
Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
宇佐美 しおり 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (50295755)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野末 聖香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (10338204)
宮崎 志保 四天王寺大学, 看護学部, 助教 (30756242) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 在宅移行支援 / TSCP / セルフケア / リエゾン精神看護 / 身体疾患 / 抑うつ / SF-8 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.目的:本研究は,高度実践看護師としての精神看護CNSを中心とし,身体疾患で軽度-中等度の抑うつの患者に対するケアとして,在宅療養移行支援(Transitional Care,以後TC)をPAS理論を用いて強化した在宅療養移行セルフケア支援プログラム(Transitional Self-Care Program,以後TSCP)を開発することを目的とした。 2.研究方法:大阪府および九州において研究に同意が得られた2つの総合病院並びにそれぞれの総合病院と常時連携している2つの訪問看護ステーションで,軽度―中等度の抑うつ(PHQ-9,5-14 点)状態にある身体疾患患者に対し,入院時に研究協力に同意が得られた患者を対象とした。TSCP群とTC群の比較を行った。TSCPとは,TC(①在宅生活のためのセルフケア支援,②必要とされる社会資源・制度の導入)を基盤とし,身体疾患で軽度-中等度の抑うつ患者に対し,入院中から在宅生活の1か月間,TCにおける通常のセルフケア支援をPAS理論を用いて強化したセルフケア支援プログラムをさす。介入前,退院時,プログラム終了時(訪問看護開始1 か月後),プログラム終了1・2か月後に,抑うつ(PHQ-9),セルフケア(セルフケア質問紙),身体状態とQOL(SF-8),入院期間,地域での生活期間についてSPSS を用いて介入前後の比較を行った。 3.結果:TSCP群の抑うつは介入後改善がみられ軽微まで変化して継続していたが,TC群の方は改善はみられたものの抑うつが軽度の状態までの改善であった。またSF-8も両群とも改善がみられていたがTSCP群の改善がTC群より改善がみられていた。
|