2017 Fiscal Year Research-status Report
ストレングスの視点を活用した精神科看護実践トレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
17K12471
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20401961)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 光信 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90300227)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | ストレングス / 精神看護 / プログラム / トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度にあたる平成29年度は、ストレングスに関する文献をレビューして「精神疾患患者のストレングス」の概念分析に取り組んだ。 具体的には、ストレングスをキーワードに会議録と文献検討を除外して、医学中央雑誌を用いて検索した結果、118件の文献がヒットした。そこから、精神障害者のストレングスとは関連しない論文をハンドサーチにより除外した結果、対象文献は58件となった。 分析の結果、ストレングスの対象者としては、精神障害者全般に関する文献が最も多く、統合失調症やうつ病をもつ患者および抑うつ状態にある患者を対象としたもの、認知症やアルコール依存症をもつ患者を対象としたもの、摂食障害をもつ対象としたものがみられた。精神障害者全般に関する文献では、精神科病院に長期にわたって入院している患者を対象としたものや入退院を繰り返している患者のストレングスに焦点を当てたものがみられた。また、対象者が現在身を置く場所としては、精神科病棟と地域社会が挙げられた。精神障害者のストレングスの向上に関わる支援者に着目すると、訪問看護師の活動が最も多く取り上げられ、ついで精神科病棟に勤務する看護師、精神保健福祉士、作業療法士など活動が取り上げられていた。この中には、一専門職による活動だけでなく、他職種による活動について取り上げられているものも見うけられた。 今後は、ストレングスに関する文献をより網羅的に収集し、概念の先行要件、属性、帰結を明確にするべく取り組むことを目指すこととなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他研究課題において、対象施設の都合により計画が後倒しになった。また本研究課題に関する専門学会での情報収集や、概念分析に思ったより時間を要した為、本研究課題の進捗状況はやや遅れている状況にある。
|
Strategy for Future Research Activity |
早急に概念分析を完成させるとともに、その成果に基づいて今年度からのインタビューガイドの作成にあたる。
|
Causes of Carryover |
当初の予定より、分析に時間を要したため、分析後に必要な物品費については購入にいたらなかった。
|