2017 Fiscal Year Research-status Report
精神科訪問看護師の認知行動療法実践を促進するスーパーバイズの効果に関する研究
Project/Area Number |
17K12481
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
白石 裕子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (50321253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田上 博喜 宮崎大学, 医学部, 助教 (00729246)
國方 弘子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60336906)
齋藤 嘉宏 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 助手 (90807413)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 精神科訪問看護 / 認知行動療法 / スーパーバイズ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、「認知行動療法(CBT)を基盤とした精神科訪問看護師の研修プログラムの評価・修正を行い、研修内容のDVD化により研修プログラムのオンデマンド化を図る。」という研究計画を上げていた。この研究計画に従い、これまで三菱財団助成金で行った精神科訪問看護師を対象とした認知行動療法(以下CBT)研修プログラムの内容、構成、学習方法の評価を実施し、得られた結果から研究者間での検討を重ねプログラムの修正を行った。その経過について、第27回日本精神保健看護学会学術集会で「精神科訪問看護師の認知行動療法を基盤とした研修プログラムの開発と評価(第1報、第2報)として発表し、また、インドのニューデリーで開催されたWorkd Congress of Mental Healthにおいて、"Effectiveness of a cognitive behavioral therapy for home-visit psychiatric nurses"というテーマでポスター発表を行った。さらに、第37回日本看護科学学会学術集会において、「精神科訪問看護師の認知行動療法を基盤とした研修プログラムの修正と再評価(第1報、第2報)を発表した。 また、修正した研修内容を研究分担者と検討し内容を精選し、①認知行動療法の基礎、②認知概念化、③認知再構成法、④問題解決技法、⑤行動活性化、⑥ストレングスをケアに活かす、⑦統合失調症へのCBT、⑧事例の内容にまとめ、当該年度の目標とした次年度のスーパーバイズの資料となるDVD作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当該年度の目標としたDVD作成について年度内に完成することができた。また、DVD作成に至るプロセスとしての精神科訪問看護師のためのCBT研修プログラムの内容を検討し、効果の検証、再評価、修正を行い、そのプロセスを国際学会を含む3つの学会で発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度からは、研究計画に則り、認知行動療法の実践に向けてのDVDの視聴やスーパーバイズの実践のために、精神科訪問看護師や訪問看護利用者のリクルートを進めていく予定である。現在その研究計画についての大学内での倫理審査を受ける準備を行っている段階である。
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Causes of Carryover |
次年度で計画している精神科訪問看護師への認知行動療法実践のためのスーパーバイズを実施するにあたり、スーパーバイズの精度を高めるために、厚労省で実施している認知行動療法のスーパーバイズを再度受講するための費用が追加された。これまでは無料で高度なスーパーバイズを受講できていたが、次年度からは有料化されたという背景がある。
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Research Products
(5 results)