2020 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症者のきょうだいに向けた適応過程に基づいた教育プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
17K12487
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
藤木 眞由美 目白大学, 看護学部, 准教授 (50527455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 眞理 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20347371)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 家族看護 / 精神看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、統合失調症者を抱えるきょうだいが、統合失調症者とのかかわりで生じた葛藤から 生活を再構築する過程(適応過程)を明らかにする。そして、きょうだいの生活の質を高められるよう、適応過程 に基づいた教育プログラムを開発することである。 実施計画は、統合失調症者とのかかわりに適応しているきょうだいにインタビュー調査をし、統合失調症者を含めた家族関係、統合失調症者とのかかわりで生じた葛藤、葛藤から生活を再構築する過程、その過程で影響を与える要因などから、統合失調症者のきょうだいの適応過程を明らかにする。その結果を基に、統合失調症者のきょうだいに向けた教育プログラムを開発をすることである。 2020年度は、インタビュー調査の分析の継続と論文にまとめ、教育プログラムに着手する予定であった。しかし、Covid19の影響で主に研究時間の確保がしにくい状況と在宅勤務へ切り替わり研究環境を確保しにくい状況であった。また、学会などの参加もできずにいた。そのため、インタビュー調査の分析は中断したままとなった。しかし文献から見聞を広げることや、本研究に関連する研究テーマ「精神障害がきょうだいのキャリアに与える影響」を学会発表のままであったデータを、共同研究者を中心に投稿できるように論文まとめ、現在検討をしている。教育プログラムを当所、テーマを設定して数回に分けてグループ学習をすることを考えていたが、Covid19の収束の時期が未定の状況でるため、教育プログラムの手段の再検討を要している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究が遅れているのは、研究時間を確保できなかったことが主な要因である。Covid19の影響で授業、実習への対応で時間を費やしたこと、職場で教授が不在となったが補充もなく、定員が3名のところが2名で業務を分担をした。そのため、大学院に通うことはできず、また、在宅勤務により研究場所の確保も十分にできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid19の収束の見通しが立たないため、教育プログラムの方法を変更するもしくはプログラムを作成するところまでとすることが望ましいと考える。まずは、分析途中の論文2つについて投稿にむけて取り組む。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、2020年度はCovid19の影響があり、文献などから見聞を広げることしたが、研究を予定通りに遂行できなかったこと、また海外の学会などの参加計画も中止ししたため予定予算額より実支出額が低くなった。 使用計画は、研究を遂行し、教育プログラムの開発では必要な備品の購入が見込まれ、分析内容を論文にまとめる際のネイティブの翻訳、別刷また海外学会に参加できるようであれば参加をすることなどに用いる。
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