2020 Fiscal Year Research-status Report
新人訪問看護師への新人教育と職務継続との関連に関する縦断的研究
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17K12493
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
森 陽子 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (20739180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深堀 浩樹 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (30381916)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護管理 / 訪問看護事業所 / 就業継続 / 職務満足度 / 訪問看護実践環境 / 教育的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域包括ケアの推進の要となる訪問看護人材の確保・育成・定着を促進させるために、訪問看護事業所での就業継続を可能とする予測因子とその関連要因を明らかにすることである。 本年度は、①前々年度に実施したインタビュー調査により得られたインタビューデータの質的分析結果を論文化し、発表した。訪問看護事業所の提供する就業時の教育的支援への新人訪問看護師の認識について、肯定的認識と否定的認識に分類し要素を抽出した。得られた要素から、病院等での勤務経験のある新人訪問看護師が求める就業時の教育的支援の在り方について検討した。 ②訪問看護師の満足度尺度日本語版の開発のために、自記式質問紙による郵送調査を行った。関東甲信越地方に所在する1998か所の訪問看護事業所へ研究協力を依頼する文書を郵送し、研究協力に同意の得られた事業所へ質問紙を郵送した。1998か所の事業所の内、約7.7%にあたる154事業所より研究協力への同意が得られ、834部の質問紙を郵送した。6月上旬までに446名から返送が得られた(回収率:53.4 %)。主要な変数の回答部分に欠損のあった37名を除外した409名を分析対象とした(有効回答率:49.0%)。現在、データ分析、結果の解釈を終え論文執筆中である。今年度中に英文誌への投稿予定である。 ③訪問看護事業所における新人訪問看護師への教育的支援測定尺度の開発と検討のために、所属組織の医学部倫理審査委員会の倫理審査の受審が完了し、エキスパートパネルへのプレテスト実施に向けて準備中である。今年度の秋以降に本調査を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、前々年度に実施したインタビュー調査の結果を論文化し発表した。また、本年度実施した郵送調査において得られたデータの分析、結果の解釈が終了し、論文執筆が概ね完成しているため今年度中に投稿予定である。本年度の秋以降に予定をしている尺度開発研究の所属組織の倫理審査受審が完了し、予定通りに調査を実施できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2021年度は、訪問看護事業所における新人訪問看護師への教育的支援測定尺度の開発と検討のために、夏頃までにエキスパートパネルへのプレテストを実施し、得られた意見を基に自記式質問紙の精練を行う。全国の訪問看護事業所を対象とした郵送調査を秋以降に実施予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度はCovid-19の感染拡大のため、所属大学の医学部倫理審査委員会の業務が一時中断された影響から、倫理審査受審に時間を要した。2021年度は、全国への訪問看護事業所への郵送調査を実施し必要な経費を執行予定である。
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