2017 Fiscal Year Research-status Report
ひきこもり支援におけるファシリテーター養成を核とした親の会との連携システムの構築
Project/Area Number |
17K12495
|
Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
斎藤 まさ子 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (50440459)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 恵子 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (10410250)
田辺 生子 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (30524722)
内藤 守 新潟青陵大学, 看護学部, 准教授 (80410249)
小林 理恵 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (80581420)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ファシリテーター / ひきこもり親の会 / 面接調査 / 家族会の運営 |
Outline of Annual Research Achievements |
第1に、H29年度は、2年後のひきこもり親の会のファシリテーター養成コースに向けて、現在各地でひきこもり親の会のファシリテーター役をしている熟練者4名(新潟県地区1人、九州地区1人、東海地区2人)の方々に、ファシリテーター養成のために必要な事項を面接調査した。今後も行っていく予定である。当初、A県内に依頼者を絞って、大学で検討会を複数回開催することを予定していたが、地域が限定されてしまうことにより情報の偏りの危険性が考えられたことから、対象者の範囲を県内、県外に広げた。さらに、各地の熟練者が持っている熟達したノウハウや、失敗談、家族会に抱く価値観や大切にしていること、会の立ち上げ方などの豊富な内容を知るためには、面接調査の方がより適切であると判断し、面接調査に切り替えた。1人90分ほど行い、終えるごとに質的帰納的に分析し、研究チームで検討し不足部分を次回に補う形で行った。また、それぞれの家族会に参加させていただき、その特徴や進行の状況などを観察した。 第2に、A県内の保健師を対象としたアンケート調査(全数調査を予定)の準備として、質問紙の内容の検討を行った。文献や事前に行った3名の保健師への面接調査結果などを参考にして作成し、H30年 3月に学内の倫理審査委員会に提出した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究方法を、検討会の形から1人ずつの面接調査に変更したこと、新潟県内に焦点をしぼっていたが、県外の熟練者も対象者とするなど、射程を広げたことと、研究の時間確保が困難であったことが挙げられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
ファシリテーター対象の面接調査は、あと2名ほど追加する予定であり、研究目的に照らしてカテゴリー化し、発表する予定である。さらに、学内の倫理審査を4月に通過したことから、A県内の保健師を対象にした質問紙調査を実施(全数調査)し、分析するとともに発表のための準備をする。また、次年度に行うファシリテーター養成コースのための試行テキストを作成する。
|
Causes of Carryover |
保健師を対象とした全数調査を本年度中に実施する予定であったが、それができなかったことが挙げられる。次年度は、当該調査を実施することと、ファシリテーターを対象とした面接調査の結果を学会発表する予定である。
|