2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a stretch program to relieve stress for the prevention of abuse in care workers
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17K12496
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
河野 由美子 富山県立大学, 看護学部, 准教授 (90566861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 志保美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50378220)
小泉 由美 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (70550763)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症グループホーム / 介護職 / ストレス緩和 / ストレッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
目的は認知症グループホームの介護職におけるストレッチ実施の効果を明らかにする。 研究方法は1.ストレッチ実施方法①実施方法・手順を図式化したものを説明する。②入浴後、就寝1時間前に週3回、4週間実施する。2.自記式質問紙調査:調査項目は①基本情報②バーンアウト尺度(以後MBI)日本版③気分プロフィール短縮版(以後POMS)のうち、②③はストレッチ介入前と介入4週間後に記入する。3.生化学的調査①唾液採取はストレスに対応するとされるIgAを測定する。ストレッチ前2日間、ストレッチ実施後4週間後2日間に採取し、専門分析機関に分析依頼する。4.分析は、調査項目の記述統計後、ストレッチ介入前後の比較をWilcoxon符号付順位検定で分析する(p<.05)。 結果は、1.研究参加者は20名で分析対象者は18名で、女性は17名であった。平均年齢50歳、平均介護職歴9.8年、常勤者13名、月平均夜勤回数2.9回であった。2.MBI各平均得点は、情緒的消耗感、脱人格化、個人的達成感得点においてストレッチ介入前後の有意差はなかった。3.唾液中IgAは、前中央値80.3μg/ml、4週後中央値95.5μg/mlであり、ストレッチ介入前後の有意差はなかったが、18名中11名のIgA値は増加していた。4.POMSの各尺度項目得点では、怒り-敵意(p=0.01)、混乱-当惑(p=0.006)、疲労-無気力(p=0.005)、緊張-不安(p=0.028)の4項目において介入後、有意に得点が減少した。 以上のことから、主観的効果としてPOMSにおいて、混乱-当惑や緊張-不安、疲労-無気力等の得点が有意に減少したことは、就寝前のストレッチ介入が緊張や不安、疲労感を緩和できストレス要因の蓄積を低減することにつながるのではないかと考える。
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Research Products
(1 results)