2019 Fiscal Year Research-status Report
在宅看取りの満足度に関連する要因~在宅診療記録・訪問看護記録と質問紙の量的分析
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17K12506
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Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
秋山 正子 兵庫大学, 看護学部, 講師 (80757998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樺山 舞 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50635498)
神出 計 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80393239)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 在宅医療 / 在宅看護 / 高齢者総合的機能評価 / 訪問看護 / 老年医学 / 老年看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅療養のアウトカムを死亡や入院・入所とし、高齢者総合希望評価(CGA)等との関連を検討している。発表論文(共同研究)においては、在宅療養に関連する要因について、介護度の変化や認知症をアウトカムとして検討した。 また、訪問看護師の終末期がん療養者に対する対応について、量的・質的に検討している。訪問看護師の終末期がん療養者への対応を明らかにするために質問紙調査を行い、量的・質的に分析した。 質的研究の目的は、終末期がん療養者に対する訪問看護師の情報提供や意思決定支援についての考えの構造を明らかにすることである。承諾が得られた156訪問看護ステーション(以下ST)の訪問看護師659名分の質問紙を各STに郵送し、個別に郵送で回収した。400名から返信があり(61%)、自由記述への回答があった者は217名(54%)、平均年齢は47±8歳であった。得られた799文を613枚のラベルに整理し、多段ピックアップ法により150枚とし、7段目6枚まで統合した。終末期がん療養者に対する訪問看護師の情報提供や意思決定支援についての考えは、【チームのなかで発揮する力】【個人の力】【望む生活の支援】【原則は伝える】【見極めて支援する】【死生観の醸成】から構成されていた。【チームのなかで発揮する力】と【個人の力】の両輪が、訪問看護師の支援を支えていた。【原則は伝える】と【見極めて支援する】の両面から情報を提供し、それらにより、【望む生活の支援】を行っていた。【望む生活の支援】【原則は伝える】【見極めて支援する】【個人の力】には【死生観の醸成】が影響し、同時に【望む生活の支援】【原則は伝える】【見極めて支援する】を通してさらに、療養者・支援者の【死生観の醸成】がなされていた。本研究から得られた概念モデルを在宅エンドオブライフケアの実践・教育・研究に活用していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究者としての原著論文2本は発表され、1本は査読中である。 研究代表者としての論文2本を執筆中、1本をデータ解析中であるが、教育業務多忙のため遅れている。 新規の調査は、COVID-19拡大のため、開始の目途が立っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
執筆中の論文を投稿する。 解析中のデータを論文化する。 開始予定であった調査については、COVID-19の状況を鑑み対策を講じる。
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Causes of Carryover |
教育業務が多く、研究計画に遅れが生じたため。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Factors associated with changes of care needs level in disabled older peoples receiving home medical care: Prospective observational study by Osaka Home CAre REgistry (OHCARE)2019
Author(s)
Yamamoto M, Kabayama M, Koujiya E, Akiyama M, Higami Y, Kodama K, Nakamura T, Hirotani A, Fukuda T, Tamatani M, Okuda Y, Ikushima M, Baba Y, Nagano M, Rakugi H, Kamide K.
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Journal Title
Geriatrics & Gerontology International
Volume: 19
Pages: 1189-1299
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] 訪問診療を受ける在宅認知症患者の行動心理症状と関連要因の検討:横断調査研究(OHCARE study)2019
Author(s)
樋上容子, 樺山舞, 糀屋絵理子, 黄雅, 山本真理子, 秋山正子, 小玉伽那, 中村俊紀, 廣谷淳, 福田俊夫, 玉谷実智夫, 奥田好成, 生島雅士, 馬場義親, 長野正広, 樂木宏実, 神出計
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Journal Title
日本老年医学会雑誌
Volume: 56
Pages: 468-477
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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