2019 Fiscal Year Research-status Report
新人訪問看護師が「ひとりで訪問できる」ために必要な看護実践能力の評価指標の作成
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17K12514
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
松原 みゆき 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (20412356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真崎 直子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40548369)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 新人訪問看護師 / 単独訪問 / 看護実践能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅医療の推進や地域包括ケアシステムの構築が推進される中、訪問看護には、これまで以上に高度で専門的な役割が期待される。 診療報酬・介護報酬では、訪問看護ステーションで、一定の人材が確保できていること、スタッフ研修が定期的に実施されていることなどを評価する療養費が設立されるなど、看護の質の担保が求められるようになった。近年では、新卒の訪問看護師の採用も増えてきている。しかし、小規模事業所が6割を占め、教育体制の不整備も多い。 新人訪問看護師は、まず、先輩看護師と同行訪問しながら、単独訪問つまり「ひとりで訪問できる」看護実践能力を習得していく。しかし、新人訪問看護師の「ひとりで訪問できる」看護実践能力を明確にしているものはなく、訪問看護ステーションの考え方や経営状態で差異があるのが現状である。そのため、新人訪問看護師は、十分な看護実践能力を習得せず、一人で訪問し始めている可能性も高い。 本研究の目的は、新人訪問看護師の「ひとりで訪問できる」ために必要な看護実践能力を可視化し、評価指標を作成することである。作成した評価指標は、管理者や先輩訪問看護師、新人訪問看護師が共通認識をもつツールとして活用することができ、看護実践能力の習得に向けた支援を検討することができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
評価指標原案の作成の洗練化のために、教育担当者7名に対し、新人訪問看護師に、どのような実践能力を単独訪問までに習得させるために、どのような関わりをしているかをインタビューをし分析した。そのため、評価作成のための、全国調査が行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
全国の在宅看護専門看護師を対象に、デルファイ法による調査を行い、新人訪問看護師が単独訪問するために必要な看護実践能力を抽出し、評価指標を完成させる。 専門看護師のみでは人数が確保できない場合は、訪問看護認定看護師、在宅ケア認定看護師に対象を広げていく。
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Causes of Carryover |
評価指標の作成のため、前年度行う予定であったデルファイ法による調査を全国の在宅看護専門看護師を対象に行う予定であるため、経費を必要とする。
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