2021 Fiscal Year Research-status Report
新人訪問看護師が「ひとりで訪問できる」ために必要な看護実践能力の評価指標の作成
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17K12514
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
松原 みゆき 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (20412356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞崎 直子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (40548369)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 新人訪問看護師 / 単独訪問 / 看護実践能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅医療の推進や地域包括ケアシステムの構築が推進される中、訪問看護には、これまで以上に高度で専門的な役割が期待される。診療報酬・介護報酬では、訪問看護ステーションで、一定の人材が確保できていること、スタッフ研修が定期的に実施されていることなどを評価する療養費が設立されるなど、看護の質の担保が求められるようになった。 新人訪問看護師は、まず、先輩看護師と同行訪問しながら、単独訪問つまり「ひとりで訪問できる」看護実践能力を習得していく。しかし、新人訪問看護師の「ひとりで訪問できる」看護実践能力を明確にしているものはなく、訪問看護ステーションの考え方や経営状態で差異があるのが現状である。また、例え、臨床経験のある看護師であっても、単独訪問をする時期が早く、負担感を感じている。そのため、新人訪問看護師は、十分な看護実践能力を習得せず、一人で訪問し始めている可能性も高い。 そこで、本研究の目的は、新人訪問看護師の「ひとりで訪問できる」ために必要な看護実践能力を可視化し、評価指標を作成することである。作成した評価指標は、管理者や先輩訪問看護師、新人訪問看護師が共通認識をもつツールとして活用することができ、看護実践能力の習得に向けた支援を検討することができる。 今年度は、これまでのアンケート調査及びインタビュー調査から抽出した看護実践能力について、訪問看護分野に携わる訪問看護及び在宅ケア認定看護師を対象にデルファイ法を用いた2回の調査を行った。その結果、新人訪問看護師が「ひとりで訪問できる」ために必ず必要である看護実践能力15項目、徐々に習得すればよい看護実践能力6項目を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度まで、調査の研究倫理審査への準備が大幅に遅れ、本年度調査を調査を終了することができたが、最終的な評価指標の作成が終了しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、評価指標の最終的な作成をし、研究成果を学会発表及び調査協力者に還元する。
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Causes of Carryover |
次年度は、調査結果を学会発表や論文執筆などをし、看護分野に広く公表する。 また、調査のご協力を頂いた方々には、研究成果、及び評価指標を送付し、活用して頂く。そのための、経費を必要とする。
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