2017 Fiscal Year Research-status Report
腹膜透析療法を受ける高齢者の家族介護者に対するレスパイトケアプログラムの開発
Project/Area Number |
17K12516
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
桐明 あゆみ 久留米大学, 医学部, 准教授 (20389498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 光江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80381466)
三橋 睦子 久留米大学, 医学部, 教授 (50289500)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 腹膜透析療法 / 高齢者 / 家族介護者 |
Outline of Annual Research Achievements |
腹膜透析療法を受ける高齢者の家族介護者の介護負担感に影響する要因と介護負担感軽減効果を示すレスパイトケアを特定することを目的に、平成29年度は以下のことを計画にあげた。
1.腹膜透析療法を受ける高齢者の家族介護者の介護状況に対する情報収集 2.1の結果を受けた質問紙の設計及び調査の実施 福岡のCKDケア研究会に所属する専門職者に対し、ヒアリングをした結果、機器の導入が進む腹膜透析ケア方法、血液透析との併用療法など、近年の治療的側面の変化による家族介護者の負担感への影響が推定できた。また、腹膜透析患者に対する家族会などの社会的支援の不足が明らかになった。これらの要因を正確に調査できる質問紙を、腹膜透析に携わる医師、看護師にスーパーバイズを受けて設計し、内容妥当性を確保した。 調査の実施については、フィールドの候補にしていた高齢者の腹膜透析に関する研究会が現在活動を停止していることが判明した。腹膜透析療法を実施している医療機関ごとの症例数は、1施設当たり50例以下の医療機関が多い。目標とする症例数を確保するためには、地域ごとの偏りがないよう配慮した研究依頼施設のリストアップが多数必要となった。そこで、分析方法を再考し、検出力をふまえた必要症例数を再度算出した。そのうえで、腹膜透析ケア方法に関する正確なデータを収集するためには、研究協力機関との緊密な連携が必要である。今後、これらの条件をクリアできる研究協力施設の確保をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究フィールドの確保に対し、予定していた高齢者の腹膜透析に関する研究会の活動が停止していることが判明した。研究協力機関の確保に時間を要していることが、研究の進捗状況が遅れることに影響していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに、腹膜透析医療に携わる医師を研究協力を依頼し、協力者として加わってもらった。今後、研究協力者と連携し、研究協力機関の情報収集と確保に努める。
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Causes of Carryover |
平成29年度に予定していた「腹膜透析を受ける高齢者の家族介護者に対する介護負担感とレスパイト受領状況に関する調査」の実施が遅れてた。そのため、調査研究旅費、質問紙印刷費、解析やアンケート配布の謝金などの人件費が未使用である。平成30年度にこれらに必要な経費を予算としてあげる。
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