2019 Fiscal Year Research-status Report
腹膜透析療法を受ける高齢者の家族介護者に対するレスパイトケアプログラムの開発
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17K12516
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
桐明 あゆみ 久留米大学, 医学部, 准教授 (20389498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 光江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80381466)
三橋 睦子 久留米大学, 医学部, 教授 (50289500)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 家族介護者 / 腹膜糖液 / 介護負担 / レスパイトケア |
Outline of Annual Research Achievements |
腹膜透析療法を受ける高齢者の家族介護者の介護負担感とレスパイトケア受領状況の調査 2019 年度は、研究協力に同意が得られた6施設にて、質問紙調査を実施した。112名から回答が得られ(回収率73.2%)そのうち、主要な分析に影響する回答に記入漏れがあるものを除いた96名を分析対象として、統計学的解析を行った。その結果、調査の目的としていた主介護者の介護負担感の要因は、主に家族介護者の要因を中心としてモデルを明らかにすることができた。さらに、主介護者の介護に対する自信に影響している要因も分析し、支援プログラムの開発に役立てる予定である。これらの結果は、今後、論文として公表していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年は大雨災害の影響があり、質問紙の回収に時間を要した。さらに、結果としてまとめた内容を今後投稿したいと考えているが、投稿先の学会も2020年に発生した新型コロナ感染の影響を受け、対応が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、腹膜透析を受ける高齢者の家族介護者に対するレスパイトケアプログラムの開発に向け、前述の調査結果を基盤とし、優れた看護師の支援方法を明らかにすることも加えていきたい。新型コロナ肺炎の影響もあるために、開発したプログラムのパイロットテストの運用がなかなか困難な状況にある。そのため、支援プログラム実施の準備段階にあたるプログラム内容の充実にむけ、PD看護の経験豊かな看護師にインタビューを行い、事例研究としてまとめ、介護負担感の要因に対する支援方法の構築を進める予定である。
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Causes of Carryover |
今年度の調査結果をもとに、次年度、論文として公表する。そのための、投稿費用が次年度へと繰り越されて必要となる。加えて、進捗がやや遅れいてるため、レスパイトケアプログラム開発のために、家族介護者の介護負担に対応する有効な支援方法を明らかにするための、エキスパートナースを対象とした事例研究への着手が今年度となった。研究に要する交通費、ICレコーダーなどのデバイス、分析に対するスーパーバイズを受けるための費用などを予定している。
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