2021 Fiscal Year Research-status Report
腹膜透析療法を受ける高齢者の家族介護者に対するレスパイトケアプログラムの開発
Project/Area Number |
17K12516
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
桐明 あゆみ 久留米大学, 医学部, 准教授 (20389498)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 光江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80381466)
三橋 睦子 久留米大学, 医学部, 教授 (50289500)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 介護負担感 / 介護に対する自信 / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、腹膜透析を受ける高齢者の家族の介護に対する自信と関連要因について、新たな視点で、2020年度に得た調査結果に対して分析を行った。その結果、家族の介護に対する自信は、家族介護者の性別、教育経験、医師の助言といったことが影響していた。以上の内容は既に、論文にまとめ学会誌に投稿し受理された。また、介護に対する負担感について低減効果を持つサポートについても新たに分析し、示唆を得ることができた。 以上の取り組みで、腹膜透析を受ける高齢者の家族の介護に対する認識を負担感と自信という両側面から分析することができた。論文として公表できたことから、分析結果は一定の妥当性を有すると考えることができる。これらの結果を活かし、介入プログラムにおいては、負担感を軽減すると共に、介護に対する自信を深めることができるようなプログラムにしていく必要性があると考えた。 今後は、レスパイトを、一時的な休息にとどまらず、負担感を低減させながら、家族をエンパワーすることというように定義し、実現可能なプログラムを今後検討する必要性がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
介護に対する実態調査を、介護負担感だけではなく介護に対する自信という視点からも分析し、有用な結果が得られたが、コロナ感染のため、フィールドとコンタクトをとることが難しく、介入プログラムの具体的内容の明確化ができていない。また、妥当性の検討も行えていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、腹膜透析を受ける高齢者の家族のレスパイトプログラムについて、その内容、適用できる対象者、方法論を、エキスパートナースと共に構築する。また、その妥当性について、検討する。複数事例を対象とした介入研究の実施が困難であれば、事例研究としてその効果や有用性を検討する。
|
Causes of Carryover |
腹膜透析を受ける高齢者の家族に対する介入プログラムの作成について、分析結果をふまえて整理することに時間を要した。2022年は、遅れている介入プログラムの内容の整理とその妥当性の検討を進める。フィールドの感染の状況を考えて、実施可能な方法で、有効性と妥当性を検討する。
|
Research Products
(1 results)