2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of respite care program for family caregivers of the elderly undergoing peritoneal dialysis
Project/Area Number |
17K12516
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
桐明 あゆみ 久留米大学, 医学部, 准教授 (20389498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 光江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80381466)
三橋 睦子 久留米大学, 医学部, 教授 (50289500)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腹膜透析 / 高齢者 / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、腹膜透析を受ける高齢者と家族の介護状況について、家族の介護負担感と介護に対する自信といった両側面から分析した結果を踏まえ、介入プログラムの内容をエキスパートナースとともに検討した。 これまでの調査の結果から、腹膜透析を受ける高齢者の家族の介護負担感については、高齢者の要介護度の上昇とともに高まっており、既存の介護サービスではその緩衝効果は十分ではなかった。訪問看護サービスの利用のみ、負担感軽減の傾向を示すにとどまった。また、介護に対する自信は、医師からの助言、導入時の家族に対する教育が有意であった。さらに、家族に対する友人や知人といったインフォーマルサポート源の重要性も示唆された。 以上をふまえ、家族の介護に対する支援として、最も重要な支援は、在宅医療である腹膜透析に対する医療面を重視した支援をより、シームレスに提供するためのシステム構築が必要と考え、ICTを活用した支援プログラムを考案した。その柱は①データ管理の簡便化と以上の早期発見を目指したトリアージシステム②患者と家族に対する心理教育的支援③基幹病院と訪問看護師との連携ネットワークの構築④ピアサポートネットワークの構築である。①から④の支援に対する内容妥当性は、エキスパートナースからの賛同により、ある程度確認できた。本研究の取り組みにより、PDを受ける高齢者と家族の介護状況の実態を明らかにし、レスパイトケアとして支援の方向性を明らかにすることができたと考える。しかし、実際の支援による効果の検証ができなかったため、今後の課題とする。
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