2018 Fiscal Year Research-status Report
Study on effective practice of CARE parenting program in community health
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17K12526
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 一絵 九州大学, 医学研究院, 助教 (30432909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福丸 由佳 白梅学園大学, 子ども学部, 教授(移行) (10334567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | CAREプログラム / 幼児 / 小学生 / 問題行動 / 子育て支援 / 育児ストレス / 不適切な育児 / うつ状態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域保健における子育てプログラムChild-Adult Relationship Enhancementプログラム(CARE)の効果的な実施方法を検討し、幼児もしくは小学生(4年生まで)の子どもとその母親への影響を明らかにすることを目的とした。 CAREは、米国オハイオ州シンシナティ子ども病院で開発された、子どもと関わる大人のための心理教育的介入プログラムであり、大人が子どもとの間に温かな関係を築き、関係をよりよくする際に大切なことを体験的に学べる。PCIT(Parent-Child Interaction Therapy)という子どもの問題行動の軽減や母親の精神状態を改善するエビデンスのある治療法などをもとにつくられた、トラウマインフォームドケアである。日本でもすでに導入・実践され、標準的な介入時間は3-6時間となっている。 昨年度に検討した効果的な実践方法として考えられたCAREプログラムは、CAREを2回に分けて合計6時間の介入とフォローアップを1回1.5時間とし、合計3回7.5時間の介入とした。その介入方法で実践するCAREプログラムの子どもと母親への効果を明らかにする研究計画書を作成し、今年度、倫理審査に委員会の承認を得た。その後、研究実施施設の協力により、研究対象者の募集を開始した。 プログラム参加申込者に対し、研究の説明会を実施し、研究参加の同意をえた後、プログラムの介入を実施した。研究デザインは、研究1をランダム化並行群間比較試験(非盲検化)、研究2を準実験研究(単盲検化)、研究3を単腕試験(同一集団前後比較介入研究: 非盲検化)とした。 2018年度の研究申込者に対し、研究計画書に沿って、現在、介入研究とそれにともなう調査を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書が倫理審査委員会の承認を得たため、研究開始となり、参加者募集、介入研究が開始できたため
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象者を増やし、介入研究を継続して実施する予定である。
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Causes of Carryover |
介入時のロールプレイに使用するおもちゃが、一部、廃盤にて購入できなかったため、次年度に購入する予定にした。
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