2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study on effective practice of CARE parenting program in community health
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17K12526
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 一絵 九州大学, 医学研究院, 助教 (30432909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福丸 由佳 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (10334567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | CAREプログラム / 子ども / 母親 / プログラム / ランダム化比較試験 / 子どもの問題行動 / 育児ストレス / 養育スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域保健におけるChild-Adult Relationship Enhancementプログラム(以下、CAREと略す。)の効果的な実施方法を検討し、子どもと母親への効果を明らかにすることを目的とした。研究対象は、母親と子どもの絆を深め、子ども(プログラム参加時に2 歳~小学4年生)の適切な行動を増やすことを希望した母親とし、ランダム化比較試験(プログラム参加群とWaiting list群との比較)をメインのデザインとした。 介入はCARE2回(3.5時間と2.5時間)とフォローアップ1回(1.5時間)とし、CAREの実施方法は2021年度はコロナ禍であったため、オンラインでI-CAREワークショップをした。CAREは、子どもとの関係を築くために大切である子育てスキルや、効果的かつ適切に指示が出せるスキルなどを、心理教育とロールプレイの見学・実践を通して習得していただいた。効果に関する調査内容は子どもの問題行動、母親の育児ストレス、うつ、養育スキル、育児に対する認知・行動、不適切な育児とした。 2018・2019年度に開始した介入調査の結果、CAREプログラムとフォローアップの介入により、幼児の問題行動が軽減し、その母親の育児ストレスの軽減、養育行動と関係性の認知が改善し、養育スキルが高まることが示された。また、小学生の問題行動に対する困難感の軽減とその母親の養育行動と関係性の認知の改善、養育スキルが高め、不適切な育児を軽減する効果が示唆された。2021年度分の介入と調査により、I-CAREによる効果も示されている。CAREとフォローアップの3回という少ない介入回数でも子どもの問題行動改善の効果が示唆されたことは意義があり、母親に対する効果も期待できるため、地域保健におけるCAREプログラムのさらなる実装がのぞまれる。
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Research Products
(5 results)
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[Book] CHILD-ADULT RELATIONSHIP ENHANCEMENT CARE TM, CARE Facilitator Manual2021
Author(s)
Erica Pearl Messer, PsyD. Robin H. Gurwitch, PhD. Barbara W. Boat, PhD.他7名, Virtual Additions, John Paul Abner, PhD. Robin H. Gurwitch, PhD. Christina Warner-Metzger, PhD. 他2名, 日本語版I-CARE翻訳 福丸由佳、細金奈奈、木村一絵、国広志保
Total Pages
66
Publisher
The Mayerson Center for Safe and Healthy Children, International CARE Collaborative