2017 Fiscal Year Research-status Report
看取りのパンフレットを用いた終末期在宅ケアモデルの開発
Project/Area Number |
17K12527
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
熊谷 有記 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室屋 和子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看取りのパンフレット / 在宅ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
終末期患者と家族の生活の質を高めるためには,患者と家族への死の準備教育が不可欠である。近年,死に対する準備教育の教材の一つとして,看取りのパンフレットが開発されている。効果的なパンフレット活用法を明らかにすることで,患者と家族が限られた時間の思考を“不安”から“いかに過ごすか”にシフトさせるケアが可能になる。そこで本研究では,看取りのパンフレットの具体的で効果的な活用法を明らかにし,看取りのパンフレットを用いた終末期在宅ケアモデルを開発することを目的とする。 初年度は,これまでに研究者が文献レビューをもとに作成したパンフレット使用方法の決定の際の考慮点リストをもとに,がん患者と非がん患者に使用する際の相違点を明らかにできるように調整し,研究者間で内容・表現方法・回答形式について検討を重ねた。また,2017年11月末に更新された社団法人全国訪問看護事業協会の訪問看護ステーション正会員リストから,2,000箇所を無作為抽出した。その際,災害等で質問紙調査自体が負担となる可能性が高いと考えられた施設が調査対象施設候補として含まれていないかを確認し,含まれている場合はその施設を除外して,残った施設から無作為抽出を繰り返して再調整した。対象者が回答しやすい時期を考慮して,質問紙調査実施時期を調整するとともに,2018年度からの介護保険の改定に伴う調査項目の変更について検討した。そして,研究計画および実施に関して,所属機関の倫理審査委員会に申請して承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
最新のデータベースをもとに対象施設の選定をすることに加え,質問紙を洗練することに時間を要した。また,回収率低下を避けるために,調査時期の検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査を実施する。質問紙調査結果を分析した後,看取りのパンフレット使用方法に関する訪問看護師へのインタビュー調査について倫理審査委員会への申請し,承認後に,インタビュー調査にとりかかる予定である。
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Causes of Carryover |
前年度に実施する予定であった質問紙調査,調査結果の分析,インタビューガイド調査の計画・実施をする予定である。そのため,調査紙および返信用封筒の印刷費,調査紙の郵送費,データ入力等にかかる人件費・謝金などに研究費を使用する。また,質問紙調査の成果発表費用およびインタビュー調査での旅費に研究費を使用する予定である。
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