2019 Fiscal Year Research-status Report
看取りのパンフレットを用いた終末期在宅ケアモデルの開発
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17K12527
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
熊谷 有記 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室屋 和子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看取りのパンフレット / 在宅ケア / 生活の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
終末期患者と家族の生活の質を高めるためには,患者と家族への死の準備教育が不可欠である。近年,死に対する準備教育の教材の一つとして,看取りのパンフレットが開発されている。看取りのパンフレットを有効に活用することで,患者と家族の生活の質を高めるケアの提供が可能になると考える。そこで本研究では,看取りのパンフレットの具体的で効果的な活用法を明らかにし,看取りのパンフレットを用いた終末期在宅ケアモデルを開発することを目的とする。 2019年度には,2018年度に実施した全国の訪問看護ステーションの中の2,000箇所の管理者に対して行った郵送式質問紙調査の結果にについて,がん患者の家族とがん患者以外の家族のいずれにも使用経験をもつ164箇所の管理者の回答を分析した。その結果,がん患者の家族よりもがん患者以外の家族で看取りのパンフレットの使用が困難であった。また,訪問看護師によっては,自分が関わっている全ての終末期患者の家族に看取りのパンフレットを使用するわけではなく,家族の心理状況も踏まえて使用が可能であると考えた家族だけにパンフレットを使用していた。さらに,看取りのパンフレットの使用にあたって困難を感じていない訪問看護師が少数ながら存在した。 そこで,がん患者の家族とがん患者に以外の家族での看取りのパンフレット使用に関する困難度が異なる理由や,看取りのパンフレットを使用する際に行っている具体的な工夫点を踏まえたパンフレットの効果的な使用方法を明らかにするために,インタビュー調査対象者の内諾を得ている。また,所属大学の研究倫理委員会での承認を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
①より効果的な使用方法を検討するために,質問紙調査の回答結果を再分析したこと ②新型コロナウイルス感染拡大予防のために,質的研究に対して内諾が得られた対象者への対面式インタビューを実施できなかったこと により,計画遂行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染対策の状況を踏まえて,インタビュー調査への実施時期および実施方法を検討する。
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Causes of Carryover |
前年度に実施する予定であったインタビューを実施するとともに,外国雑誌に論文を投稿する予定である。そのため次年度は,インタビュー調査に関する旅費,データ入力および英文校正などに研究費を使用する。
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Research Products
(1 results)