2019 Fiscal Year Research-status Report
小児と家族への長期的な在宅支援のためのICTを用いた看護教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17K12528
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
鈴木 智恵子 佐賀大学, 医学部, 教授 (20569636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 宗明 佐賀大学, 医学部, 教授 (20219398)
幸松 美智子 大分大学, 医学部, 准教授 (40295168)
大坪 美由紀 佐賀大学, 医学部, 助教 (50769106)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小児 / 在宅支援 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は小児在宅支援に関わる看護師と訪問看護師の在宅支援への理解の実態把握と在宅支援と長期的な在宅支援のイメージをしやすいICT教材を用いた教育プログラム開発することである。 このプログラム開発のため、病院の小児科看護師、NICU看護師、訪問看護ステーション看護師を対象とした在宅支援に対するニーズについてインタビュー調査を行い質的帰納的に分析を行った。文献検討を行った結果は、「小児在宅支援に関わる看護職者の在宅支援の現状と課題」の演題で2019年8月に第29回小児保健協会学会学術集会にて示説発表を行った。看護師の在宅支援の現状として、【環境整備】、【情報提供】、【ネットワーク構築】の3つに分類され、「環境整備」では「物的な環境調整」、「人の調整」、【情報提供】では「福祉サービス制度の理解]、「母親が行うケアへの教育支援の限界」、【ネットワーク構築】では「関係機関・人との交流」「取り巻く人々のネットワーク構築」を行っていることが明らかになった。この結果より、以前は医療機関同士や医療機関と訪問看護ステーションなどの連携を情報提供と考えていたが、みんなで1人の子どもを支え、どの医療機関でも同じケアを提供するために必要な連携という考えに変わりつつあるのではないかと思われた。今後の課題として、小児の在宅支援を支える医療者や関係機関のネットワーク構築により在宅環境を整えることやケアの統一などの現在の課題解決につながる可能性もあるため今後もネットワーク構築に向けた支援が必要であると考える。現在、ICTを用いた研修や講義の準備を入念に行い、ICTを用いた教育の実践評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度、医療機関などに研修の相談を行い、2月に行う予定であったが新型コロナによる医療機関や施設が繁忙となり、相談や実施が困難となった。現在新型コロナによるオンライン教育が急激に増加したため、ICT教材やオンライン研修の受け入れ状況もよくなっている。 2020年度、実践評価を行う予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、オンデマンドの講義内容を非公開youtubeにアップし、オンラインによる研修(グループワーク)を行う予定としている。
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Causes of Carryover |
オンデマンド教育とオンラインによる遠隔講義や研修が新型コロナの影響により、病院や施設などの参加難しいと考え、延期したため今年度オンデマンドのバージョンアップをお行うこととなった。そのため、昨年使用すべきアンケート調査やオンライン研修、画像編集に必要な人件費などが必要となったため。今年度中にすべて使用する予定。
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