2020 Fiscal Year Research-status Report
在宅で療養が必要な要介護高齢者に実施する効果的な口腔ケア教育プログラムの開発
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17K12553
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
東野 督子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00352906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 順子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (30795951)
石田 咲 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (50639549)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口腔ケア / 在宅 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染拡大に伴い当初の計画を修正し、下記の調査を行った。 【目的】歯周病予防のための口腔ケアの介入群の調査はできなかったが介入なし群の「在宅で過ごす高齢者や要介護高齢者に対して口腔ケアの実施状況」を質問調査し、歯磨きを丁寧に行うようになった契機など実態の調査をして口腔ケアの支援に役立てることを目的とする。 【実績調査結果】調査者119名のうち有効回答が得られたのは113名であった。男性47名、女性66名、年齢74.9歳(SD6.7)、BMI22.8(8.2)、通所施設の利用有9.1%、なし90.9%。基礎疾患(複数回答)高血圧46.9%、整形外科疾患17.7%、糖尿病16.8%の順であり、現在の服薬の有無の有は86.7%であった。歯周病の有無はあり23.0%、過去にあり23.0%、なしは51.3%であった。入れ歯の有無はなしは46%であり、総入れ歯・部分入れ歯は52.2%であった。歯磨き状況に関しては、歯ブラシの使用91.2%、電動歯ブラシ16.8%、歯間ブラシ45.1%、マウスウオッシュの使用は31.9%であった。歯磨きをする時期は朝食後73.5%、就寝前は65.5%、昼食後、夕食後は30%程度であった。歯磨きが健康につながると回答したのは88.4%であり、歯磨きが肺炎を予防できると思うは52.2%であった。歯科受診については行っていないは28%であったが、検診を行っているのは72%であった。歯磨き実施時間の2分以上は40%であり、2分未満は60%であった。歯を丁寧に磨くようになった契機は、虫歯治療・歯周病などが最も高く33%であり歯科受診で指導を受けたが24%であった。 【まとめ】指導により24%が歯を丁寧に磨くようになったことから口腔ケア支援による行動変容が期待された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染拡大に伴い当初の計画を実施できなかった。ここでの介入は口腔ケアの指導等であり、うがいや歯磨きの指導においては新型コロナ感染拡大に関連することから研究協力を得ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染拡大に伴いどこまで介入調査ができるか不透明ではあるが、今年度は、歯周病予防のための口腔ケアの介入群の調査を行う予定である。「在宅で過ごす高齢者や要介護高齢者」「施設で過ごす高齢者」を対象として、口腔ケアの実施状況、介入による変化量を調査する予定である。研究者が施設での調査ができない場合は、施設職員との協力体制を整える予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大に伴い、計画を修正したことにより次年度使用額が生じた。前年度中断した介入を今年度実施する。
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Research Products
(4 results)