2020 Fiscal Year Annual Research Report
Awareness of health check-up with self- blood collection in women aged 30 years
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17K12555
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
月野木 ルミ 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (30634464)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 特定健康診査 / 受診率向上 / 被扶養者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年9月~2019年5月、子育て中の女性を対象に、健康管理状況と受診しやすい健診環境について検討した(厚生の指標、2020)。方法は、関東・関西地域の子育てサロン・イベント等参加者で、小学校以下の子供を持つ49歳以下の母親165名を対象者とした。自記式質問紙、血圧値(測定値)を収集した。血液検査値は、「DEMECALメタボリックシンドローム&生活習慣病セルフチェック」を用い測定した。その結果、対象者の年齢の平均値と標準偏差(以下SD)は、被保険者が35.6(SD:4.5)歳、被扶養者が36.6(SD:4.3)歳であった。定期的な健診・がん検診受診者は、被保険者55名(73.3%)に対し、被扶養者34名(37.8%)と低かった。健診・がん検診未受診者は、被保険者2名(2.7%)に対し、被扶養者37名(41.1%)と多かった。血圧・血糖・脂質値は、「測ったことがあるが、 覚えていない」者が約50%を占めた。健診・がん検診未受診の被扶養者でみると、理想の健診内容は「待ち時間が短い」32名(86.5%)、「子連れ可」31名(83.8%)、「ワンコイン(500円)」17名(45.9%)、「がん検診とセット」16名(43.2%)であった。理想の所要時間は「1時間」が多かった。自己採血は、簡便と好意的であった。 2019年度は、調査対象であった東京都A区の子育てイベントで調査を行い、子育て中の女性は、子育て仲間と、近所や子育て支援活動で知り合うことが多く、健康情報は家族、子育て仲間、専門職経由で入手することが多かった。A区では本研究結果で得られた健診ニーズに合致した健診事業を導入直後であったため、担当者や子育て支援団体等にヒアリングを実施した。 今後は本研究で得られた健診ニーズの内容と啓発手法を用いた健診受診率向上の実証研究を実施予定である。
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Research Products
(12 results)