2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a physical assessment training program to enhance Yogo teachers' clinical judgment skills
Project/Area Number |
17K12564
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 伸子 熊本大学, 大学院教育学研究科, 講師 (10226946)
山田 玲子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10322869)
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
秋月 百合 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (90349035)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | フィジカルアセスメント / 養護教諭 / 学校看護学 / 臨床判断 / 養護教諭養成教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
養護教諭には,臨床判断の基盤となるフィジカルアセスメント能力の知識,技術の修得は必須である。本研究では,臨床判断能力育成のためのフィジカルアセスメント教育プログラムを開発する。 1.教育プログラム:食物アレルギーによるアナフィラキシーショック時のフィジカルアセスメント-臨床判断による救急処置の展開- 到達目標は,(1)アナフィラキシーショック時の救急処置ができる,(2)その時のフィジカルアセスメントができる,(3)発症から救急処置までの経過を記録できる,を掲げた。事例は,(1)アレルギー症状はさほど重くない,(2)呼吸器症状もできてきた,(3)緊急性の高いアレルギー症状を設定した。実習では,症状を発症した子どもが保健室を来室し,フィジカルアセスメントを実践・臨床判断し,救急処置を展開した。 2.養護教諭の臨床判断 (1)養護教諭の臨床判断に関する測定用具の信頼性・妥当性の検証:養護教諭を対象に質問紙調査を実施した。分析対象は287名,年齢は39.3±10.84歳,経験年数15.2±10.79年であった。因子分析の結果,第1因子『対応を判断する基準の内容や項目(解釈を含めた気付き)』,第2因子『対応と結果に基づいた省察』,第3因子『フィジカルアセスメントによる健康状態の判断』,第4因子『対応を決めるときの尊重・考慮すべき事項(反応)』と命名した。「養護教諭の臨床判断の測定用具」は,4因子31項目で構成され,信頼性と妥当性が確認された。 (2)養護教諭の臨床判断への関連要因:目的変数を臨床判断総得点,4因子の各得点とし,説明変数を年齢,養成背景,経験年数,コミュニケーションスキルとし,重回帰分析を行った。その結果,養護教諭の臨床判断への取り組みには年齢や経験年数は関係がなく,看護系教育を受けた経験と〈他者受容〉の態度が大きく関与し,フィジカルアセスメントでは〈関係調整〉も関係した。
|
Research Products
(9 results)