2020 Fiscal Year Research-status Report
フィリピン都市貧困地域におけるソーシャルマーケティングを用いた子宮頸がん予防対策
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17K12568
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
井本 敦子 長崎大学, 熱帯医学・グローバルヘルス研究科, 助教 (80745498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 温子 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40184056) [Withdrawn]
松山 章子 長崎大学, 熱帯医学・グローバルヘルス研究科, 教授 (70404233) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子宮頸がん / 子宮頸がん検診 / 低受診率の要因 / 受診率 / 知識 / 認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、学術雑誌に投稿中であった子宮頸がん検診の受診状況の実態と受診行動の関連要因の調査結果に関する論文に対応し、最終的に受理された。 また、質問紙調査で得られた地方部と都市部の588人のデータを用いて、HPV・子宮頸がん・検診に関する知識と病気への罹患性・重大性に対する認識に関連する要因について追加解析を行った。知識の高さは、病気への重大性の認識の高さおよび医療施設への距離の近さが関連していた。また、病気への罹患性の認識が高いほど、病気に関する知識と病気の重大性の認識も高かった。同様に、病気の重大性の認識が高いほど、知識があり、病気の罹患性の認識も高く、加えて、既婚であることと収入の高さが統計学的に有意に関連していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は質調査の補足データを収集するため、調査地であるフィリピンへの渡航を予定していたが、現地の新型コロナウィルス感染状況が不安定であること、また、現地協力者は同感染症の関連業務により多忙となっており、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、可能な範囲で質的調査の補足データを収集するとともに、知識関連要因に関する解析結果を論文にまとめたいと考えている。
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Causes of Carryover |
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響によりフィリピンへの渡航ができなかったため、渡航に関わる経費の支出がなかったこと、また、論文投稿に関わる経費を予定より低く収めることができたことにより、次年度に使用額が生じた。2021年度では、質調査の補足データの収集および知識関連要因の解析結果を論文にまとめ投稿する目的で使用予定である。
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Research Products
(3 results)