2023 Fiscal Year Annual Research Report
Longitudinal study on the assessment of quality of life and the development of support tools for parenting women focusing on the menstrual cycle
Project/Area Number |
17K12578
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
都筑 千景 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00364034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桝本 妙子 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (50290218) [Withdrawn]
加藤 憲司 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (70458404) [Withdrawn]
森本 明子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90710377)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 虐待予防 / 不適切な養育行動 / 子育て支援 / 縦断研究 / 育児期女性 / QOL / SOC |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度から令和2年度まで実施した育児期女性の養育行動や心理面について、4か月、1歳6か月、3歳、5歳の4時点の縦断調査の詳細な分析を行い、その結果を主とした母親支援ツールとして、月経周期に着目した啓発パンフレットを作成した。 第1回目調査は、5つの近畿圏の市に住む就学前の子どもがいる母親4,235名に調査票を配布し、1,284名から回答を得た。平均年齢は33.4歳、子どもの平均人数は1.7人、第1子の平均年齢は3.0歳、核家族91.8%であった。第2回目以降の調査は第1回調査にて同意が得られたA市に居住している211名の母親を対象とし、4回の調査すべてに回答した81名を分析対象とした。 まず、第1回目の調査対象である1,284名に対し、WHO/QOLを従属変数、PMS症状の数を独立変数とし、経済状況、母・子の健康状態、夫のかかわり、年齢、子の数を調整した重回帰分析を行った結果、WHO/QOLとPMS症状の数に有意な負の関連を認めた。また、PMDD疑いの有無を従属変数、WHO/QOLを高・中・低群に分け独立変数とし、経済状況、母・子の健康状態、夫のかかわり、年齢、子の数、就労状況を調整したロジスティック回帰分析を行った結果、WHO/QOL低群のオッズは2.364であった。PMS症状が一つ以上ある/なし群を従属変数として同様の分析を行った結果、PMDD疑い有群のWHO/QOL低群のオッズは1.431であった。さらに、4か月と5歳時点の育児状況の比較と、4時点のWHO/QOL、子どもへの不適切な関わり、子育て期のサポートの経年変化を示した。 以上の結果をもとに、母親向けの支援ツールとして「子育て期の女性のQOLについて考えてみよう!」を作成した。パンフレットは調査協力自治体の母子保健・子育て支援担当課に配布し、母親に対する育児支援ツールとして活用いただく予定である。
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