2019 Fiscal Year Research-status Report
20歳代女性の未来を守る子宮頸がん検診テーラード啓発プログラムの開発
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17K12581
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
中越 利佳 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (70551000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 愉加 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (50224001)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子宮頸がん / 子宮頸がん検診 / 検診受診行動 / HAPA / ソーシャルサポート |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究の目的は、HAPAモデルが子宮頸がん検診受診行動を予測できものであるかを検証すること、および、子宮頸がん検診受診行動におけるソーシャルサポートを含めたHAPAフルモデルがデータに適合するかを検証するために横断調査を実施した。 2018年度の調査により作成した子宮頸がん検診受診行動に特化したHAPAモデルを構成する心理的変数を測定するするための尺度(Risk Perception,OutocomeExpectancies,Self-Efficacy,Planning)と過去の検診受診意図、過去の受診行動について質問紙調査を実施した。4535名の20-40歳代女性に調査票を配布し1430部の回収を得た。 作成した各心理的尺度の確認的因子分析を行ったところ、各尺度の適合度指標により尺度としての構成概念妥当性は確認できた。次に、HAPAモデルに基づいた因果関係モデルでは、RMSEA=.07,CFI=.92でデータはモデルに適合した。また、HAPAモデルにソーシャルサポートを追加し、ソーシャルサポートが検診受診意図,Planninng,検診行動に影響すると仮定した因果関係モデルにおいてもRMSEA=.06,CFI=.92でデータはモデルに適合した。 以上の結果から子宮頸がん検診受診行動はHAPAモデルで予測できることが証明され、HAPAモデルによる子宮頸がん検診受診行動への介入の有効性が示唆された。 また、第2の目標として、HAPAモデルは連続モデルであることから、HAPAモデルの経時的な有効性を検証するために、縦断研究として調査協力をいただいた1094名の対象者に対して、平成30年4月1日から令和2年3月31日までの受診意図から検診受診行動におけるHAPA心理尺度とソーシャルサポートを含めた調査票の配布を終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
縦断調査は2020年5月で終了した。875の調査票の回収(回収率79.8%)が得られた。これからデータの解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、縦断調査のデータ解析を行い、HAPAモデルが現在の受診意図と受診行動を予測できるモデルであることを検証する。 また、モデルの検証が証明されれば、有効なパス係数を参考に、HAPAモデルによる子宮頸がん検診受診の行動変容のための啓発プログラムの開発に取りかかる予定である。
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Causes of Carryover |
合計3回の質問紙調査による経費や縦断調査に協力いただいた対象者への謝礼としてのQUOカードの代金を含み前倒し支払い請求を行った為、次年度使用額が生じた。 また、共同研究者の学会旅費として計上していた予算が新型コロナ感染拡大により学会がWEB開催となったことより差額が生じた。
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Research Products
(6 results)