2019 Fiscal Year Annual Research Report
A study of smoking and drinking behaviour among children and their parents/guardians for the development of a school health education program in Vanuatu
Project/Area Number |
17K12604
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
中世古 恵美 姫路獨協大学, 看護学部, 講師 (00513425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小寺 さやか 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (30509617)
中澤 港 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (40251227)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | バヌアツ国 / 子ども / 喫煙 / 飲酒 / 保護者 / 友人 / 兄弟 / 保健教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
1.最終年度である本年度は、2019年3月に実施した本調査結果のデータ解析を行い、バヌアツ国の研究協力機関へ研究結果を報告するための英文報告書の作成、研究成果の学会発表を行った。2019年12月にバヌアツ国へ渡航し、保健省、教育省、セファ州教育事務所、セファ州保健事務所を訪問し、英文報告書を提出すると共に、担当職員に研究結果の概要について説明を行った(教育省は報告書提出のみ)。渡航時バヌアツ国の公立学校は最終学期終了後の長期休暇中であったため、セファ州教育事務所長に調査対象校(3校)への報告書の配付を依頼した。 2.子どもの喫煙・飲酒に関連する要因について、主に保護者の要因に重点を置いて明らかにするために親子157組(有効回答率71%)のデータ分析を行った。子どもの喫煙・飲酒経験、喫煙・飲酒意向の4変数を従属変数、保護者の喫煙・飲酒に関する行動・知識・態度、兄弟・友人の喫煙・飲酒行動を独立変数とした。各従属変数毎に単変量解析を用いて関連要因について検討し、さらに単変量解析で有意差(P<0.05)を認めた変数を独立変数、子どもの喫煙・飲酒経験、喫煙・飲酒意向を従属変数とするロジスティック回帰分析を行い、以下の結果を得た。 1)友人の喫煙・飲酒、友人からの喫煙・飲酒の勧誘は子どもの喫煙・飲酒を促進する要因となっていた。一方、保護者の喫煙・飲酒に関する行動・知識・態度は子どもの喫煙・飲酒との関連を認めなかった。 2)兄弟から喫煙・飲酒の誘い、マリファナ保持・使用者との遭遇経験は、子どもの喫煙・飲酒意向を促進する要因となっていた。一方、保護者が子どもに飲酒の害について話すことは喫煙・飲酒意向を抑制する要因となっていた。 3)子どもの喫煙・飲酒経験には友人の喫煙・飲酒行動が影響しており、同国での喫煙・飲酒予防のための保健教育プログラムの企画では、友人の影響を考慮することの必要性が示唆された。
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