2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K12646
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
澄田 範奈 東京工業大学, 情報理工学院, 講師 (10761356)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | オンラインマッチング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,組合せ的制約をもつ線形システムを解くアルゴリズムの構築と理論解析である.2021年度は,研究課題に関連して,オンラインタスク割当問題にも取り組んだ.ライドシェアやクラウドソーシングといった状況では,乗客やタスクが逐次的に現れ,アルゴリズムはこれらを運転手や労働者に逐次的に割り当てることにより利益を得る.このような問題はオンラインマッチングとして捉えることができる.近年,上記のような現実的な状況を動機としたオンラインマッチングの研究が盛んに行われている.現実には,(1) 労働者が割り当てられた仕事を終えたら次の仕事を受け入れ可能であり,(2) 労働者が割り当てられた仕事を確率的に断ることがあり,さらに(3) ひとつのタスクを複数の労働者に割り当てられることがある.本研究はこれらの設定を考慮したオンラインタスク割当問題のアルゴリズムを提案した.アルゴリズムの結果の良さは「情報を事前に知っていれば達成可能な最大利益」との比較で評価することが一般的である(競合比解析).本研究は提案アルゴリズムがある条件下では理論的に最適であることを示した.さらに,提案アルゴリズムは関連研究の設定にも適用可能であり,既存アルゴリズムよりも良い性能をもつことも示した.この成果は国際会議AAAI-22で発表済みである. 他にも,これまでも着目してきたマトロイド制約に関係する公平割当問題の研究も行い,その成果は国際会議で発表済みである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画通りは進んでいないが,上記の進捗を得ているため.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,オンラインマッチングや公平割当問題の研究も進める.特に,各人の割り当てられる物にマトロイド制約やナップサック制約が課されている状況に重点的に取り組む.
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Causes of Carryover |
2018年度から繰越が生じていた上に,国際会議がオンライン開催になり国内出張もしばらく難しかったため参加費や旅費としての支出が少なかった.2022年度は,繰越分を状況に応じて旅費あるいはハイブリッドミーティングのための物品費に用いる.
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Fair and Truthful Mechanism with Limited Subsidy.2022
Author(s)
Hiromichi Goko, Ayumi Igarashi, Yasushi Kawase, Kazuhisa Makino, Hanna Sumita, Akihisa Tamura, Yu Yokoi, Makoto Yokoo
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Journal Title
Proceedings of the 21st International Conference on Autonomous Agents and Multi-Agent Systems 2022 (AAMAS 2022)
Volume: -
Pages: to appear
Peer Reviewed
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