2021 Fiscal Year Research-status Report
双腕協調タスクモデルに基づく5指駆動型筋電電動義手の提案と義手処方支援
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17K12723
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
芝軒 太郎 岡山大学, 自然科学学域, 准教授 (70711290)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 筋電義手 / 触覚フィードバック / 運動機能評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず振動刺激に基づく触覚フィードバックが可能な3Dプリンタブル筋電義手を開発するとともに,運動機能の評価方法について検討を行った.開発したシステムでは,物体との接触を検知した際に振動子による触覚刺激のタイミングを制御することで使用者に与える触覚情報を変化できることを明らかにした.また,触覚刺激が身体動作に与える影響を評価するため,振動刺激を付与した際の運動の変化を調査した.実験では耳介付近への定常振動刺激付与時と無刺激時において,身体動揺がどのように変化するかを,動揺の大きさ,ばらつき,リズムなどの観点から多角的に解析した.結果より,動揺の中心周波数や二次モーメントなど動揺のリズムが増加する一方で,動揺のばらつき(上体の加速度)が減少したことから,振動刺激によって被験者の下肢の運動が調整され,安定化を実現できた可能性があることがわかった[The 2022 International Conference on Artificial Life and Robotics (ICAROB2022)].また,これまで開発してきた生体信号インタフェースにおける生体信号の識別と運動機能の評価方法を応用し,動画像処理に基づく生物のモニタリングシステムを構築した.提案システムを用いて生物の日常的な行動とそれ以外の行動を分類できる可能性を示した.今後はこれらの結果を元に,日常生活における安全な義手使用の実現のためのフィードバック法に応用する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
筋電義手操作のための触覚フィードバック法を構築し,効果を検証できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
筋電義手処方のための訓練システムの構築と,触覚フィードバックを考慮したシステムの実現を目指す.
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Causes of Carryover |
令和4年度に研究成果を公表するため,次年度使用が生じた. 令和4年度において,得られた成果の公表に使用する.
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Research Products
(4 results)