2019 Fiscal Year Research-status Report
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17K12742
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
薗部 知大 国立情報学研究所, ビッグデータ数理国際研究センター, 特任研究員 (50747269)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | SATソルバ / 探索 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、NP完全問題の一つとして知られるSAT問題(充足可能性問題)を解くSATソルバに対して、従来の探索方式として知られる融合法を発展させた、拡張融合法を用いた高速なSATソルバの実現を目指す。拡張融合法は探索中に新たな変数を導入する手法であり、本研究では問題をグラフとしてとらえ、そのグラフのコミュニティ構造やページランクに着目することで、問題の構造をとらえた変数の導入を行う。 本年度の研究では、問題をグラフに変換することで、各変数に対応するノードのページランクを用いることで、SATソルバの高速化を実現し、その成果を論文として公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
拡張融合法に適した新しい変数方法の導入方法に関して、現状では有効な方法が発見できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
拡張融合法に有効な変数の導入を様々な観点から検討して、実験数を増やし、効果が期待できる問題と期待できない問題の種類の選別を行う予定である。得られた成果を国内外の学会へ投稿予定である。
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Causes of Carryover |
学会への参加が少なく、購入を予定していたマシンの性能を抑えたため。次年度は学会への参加を積極的に行う予定である。
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