2019 Fiscal Year Research-status Report
スパース最適化に基づく時系列ネットワークからの研究トレンドマッピング
Project/Area Number |
17K12794
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
桂井 麻里衣 同志社大学, 理工学部, 助教 (70744952)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学術データ分析 / サイエンスマッピング / 共起語 / スパース最適化 / 学術論文データベース / 研究トレンド |
Outline of Annual Research Achievements |
国際会議・論文誌の継続的増加やarXivなどのプレプリントサーバの普及,研究成果のオープン化に伴い,膨大な量の学術情報が日々蓄積されている.本研究課題の目的は,学術ビッグデータからの最新トピック発掘とその変遷の可視化を同時実現する研究トレンドマッピング技術の確立である.そのために,時系列ネットワークにおいて急激に時間変化した部分(バースト)のみを残すスパース最適化手法を提案する.2019年度はこれまでの研究成果の外部公開を目的に,関連研究の調査結果と実験結果(人工データおよび実際の論文データベースから得られた共起語ネットワークに対する提案手法の適用結果)を整理し,フルペーパーにまとめて学術論文誌Scientometrics(査読付き)で発表した.当該論文で使用したソースコードも研究代表者の研究室ウェブサイトで公開済みである.関連研究調査の過程で,単語埋め込みに基づくサイエンスマッピングが注目され始めていることを発見し,これらの最新動向を論文にまとめてACM SIGWEB Newsletterで発表した.共起語以外のネットワークとして,ノードが研究者,エッジが共同研究関係を表すネットワークを構築し,顕著な時間変化の検出手法を考案した.加えて,サイエンスマッピング結果の閲覧を通じて直感的に研究者を検索可能なインタフェースの設計に取り組んだ.この成果の一部は国内学会DEIM2020にて発表済みである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
手法の提案,論文発表,インタフェース設計まで一連の研究が行えている.
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Strategy for Future Research Activity |
トレンドネットワークのスパース性を時間区間ごとに制御する方法を検討する.
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Causes of Carryover |
本年度に予定していた成果発表と謝礼支出を翌年度以降に延期した.トレンドネットワークのスパース性を時間区間ごとに制御する方法を検討し,論文発表する.また,ユーザビリティの高いインタフェースを開発するために研究補助者への謝礼を支出する予定である.
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