2017 Fiscal Year Research-status Report
Extracting the international industrial clusters with direction
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17K12859
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Research Institution | Onomichi City University |
Principal Investigator |
岡本 隼輔 尾道市立大学, 経済情報学部, 講師 (00756182)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クラスター分析 / 国際貿易 / 産業連関表 / 環境負荷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、環境拡張型国際産業連関表を用いて、各産業の方向性を残したサプライチェーンネットワークを形成し、環境負荷集約的な国際産業クラスターの検出を行うことで、世界全体でのより低負荷な社会の実現に向けての環境協定や技術協力、R&D等を行う際の政策提言を行うことを目的とする。当該年度における研究実績としては主に以下の2つである。 1) 国際貿易に付随する環境負荷(毒性化学物質は御出量)の要因分解分析("Decomposition of toxicity emission changes on the demand and supply sides: empirical study of the US industrial sector", Hidemichi Fujii, Shunsuke Okamoto, Shigemi Kagawa, Shunsuke Managi, Environmental Research Letters, 2017.) 2) 日本と台湾における国債貿易ネットワークにおける産業クラスター抽出("Industrial clusters extracted from the trade network between Taiwan and Japan", Shunsuke Okamoto, 尾道市立大学経済情報論集, 2018.) 1)については、これにより国際貿易を交えた視点から環境負荷を下げている主要因(カナダにおける鉱業産業での技術改善等)を特定することができ、今後の研究の重要な基盤となった。2)については国内取引を除いた国際貿易ネットワークからクラスター分析を行うことができ、貿易に関する方向性を残した場合の分析における重要な基盤となった。これらの実績を基に今年度研究に取り込んでいく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に用いるデータに関する産業分類の整合性が撮れておらず、調整に手間取ったことが多かったため。また、大規模な行列の計算を行う際に予定以上に多くの時間を割くことが多かったため。
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Strategy for Future Research Activity |
基盤となる研究は、前年度に概ね遂行できたため、今年度は分析のパターンを複数用意し、貪欲に分析に取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
当該年度において、予定していた量の論文執筆に至らなかったため次年度使用額が生じた。使用計画について、主に本来の目的である論文校閲費に用いる予定である。
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Research Products
(5 results)