2018 Fiscal Year Annual Research Report
Excellent visibility and persistence with new phosphorescent materials. Creating light-sensitive garments for the safety of the socially disadvantaged
Project/Area Number |
17K12880
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
小野寺 美和 甲南女子大学, 人間科学部, 講師 (90523762)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 蓄光布 / 知覚 / りん光輝度 / SD法 / 防災 / 社会的弱者 / 視認性 |
Outline of Annual Research Achievements |
蓄光布を知覚するヒトに着目し、布のりん光輝度がヒトの心理に与える影響を解明するために①と②の実験を行う。予め一定時間、標準光源に暴露させ た異なる種類の蓄光糸から作製した蓄光布を実験の共用試料として用い、①主観的な検討実験として、暗所に暴露後の蓄光布を被験者(ヒト)に提示し、ヒトが 知覚したときの交感神経の興奮や沈静などの心理的影響を唾液バイオマーカーによる評価法と服装によって生起する感情状態尺度を用いた感性評価実験から検証 する。次に、②実用化に向けた応用実験として、自由なデザインにすることが可能な蓄光布が、防災や防犯対策に充分な物性を備えていることを明確に提示する ことができれば社会的弱者の安全を守る服として利用拡大が期待できる。現在警視庁は防災対策として薄暮夜間における歩行者や自転車利用者の交通事故防止を 図るために再帰性反射材の被覆着用を推奨する活動をしている。そこで、再帰性反射材を衣服装飾に取り入れた事例を参考に蓄光布を衣服設計に取り入れた実験 を試みる。初年度では編物にする事でりん光輝度を上げることが実証できた。特に蓄光起毛糸(以下起毛糸)は、JIS Z 9107「安全標識-性能分類における性能 基準及び試験方法」の基準にある区分の「JA」に相当することから、次年度はこの起毛糸を主に用いる予定である。衣服の着装時にどの部分どれくらいの面積を 採用することが求められるのか、安全に配慮するためにはどのような設計が好ましいのかについて、被験者に記述式のアンケート調査を実施する。実験試料とし て、着装状態をシュミレーションするために、バーチャルファッションコーディネートソフトを用いて画像を準備する。そして記述内容は、人体体表の区分に準 じて分類分けし集計する予定である。得られた結果を基に、災害時に安全を考慮した視認性の高い快適な蓄光服の設計指針の提案を試みる。
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Research Products
(4 results)