2022 Fiscal Year Research-status Report
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17K12912
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| Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
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Principal Investigator |
杉原 規恵 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (80782200)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 抗酸化 / ビタミン / 生態学的分析 / 虚血性心疾患 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度解析を実施した卵摂取量と虚血性心疾患発症率との関連についての生態学的研究についてまとめ、結果をInternational Journal of Environmental Research and Public Healthへ報告した。本論文は、ビタミンEを含むいくつかの食品について解析を進めていたもののうち、卵と虚血性疾患の発症率・死亡率との間に有意な負の関連が見られたものである。本研究では、1990年から2018年までの28年間の国際データを用いて、卵摂取量とIHD発症率（IHDi）および死亡率（IHDd）の関連性について縦断的な解析を行った。解析に必要なデータは、Global Burden of Disease、Global Dietary Database、世界銀行データベースなどから入手しそのうち、1990年から2018年までの全てのデータが揃った人口100万人以上の国を解析対象とした。卵の摂取と虚血性心疾患の関係については、研究が一部の地域に限定されているが本研究で解析対象となったのは142ヵ国であった。虚血性心疾患死亡率・発症率を目的変数、卵摂取量を説明変数、調整因子として、国民一人当たりの国内総生産(GDP）、高齢化率、教育年数、エネルギー供給量、喫煙率、肥満率、平均BMI、身体活動量、コレステロール摂取量を用い、R4.0.5を使用して線形混合モデルで解析を行った。その結果、卵は世界中で消費されており、消費量の地域差があることが分かった。線形混合モデルを用いた解析によると、卵の摂取量と、IHDi（-0.253± 0.117, p < 0.05）、IHDd（-0.359± 0.137, p < 0.05）との間に有意な負の相関があることが示された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は実情に見合った研究計画の見直しを行い研究を実施した。その結果として英文学術誌への投稿をし採択されたことから進捗状況はおおむね順調といえる。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き生態学的手法を用いてビタミンEを中心とした栄養素や食品と疾病との関連について解析を行い論文投稿を行う予定である。
研究施設の入講制限などにより方向転換をし、当初の計画通り実施できなかった培養細胞によるビタミンの生理機能の検討についても再度検討を進める。
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| Causes of Carryover |
本年度は異動初年度で、研究体制の構築に時間を要し、論文執筆・データ解析に時間をかけた為、消耗品の支出が予定より少なかった。
2023年は論文投稿に必要な経費（投稿料・英文校正）や生理機能の解析のために必要な消耗品に使用する予定である。
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