2017 Fiscal Year Research-status Report
味覚閾値の季節変動に着目した冬季の体重増加の要因解明に関する研究
Project/Area Number |
17K12923
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
吉田 明日美 東洋大学, 食環境科学部, 助教 (80734954)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 体重変動 / 季節変動 / 味覚 / 食習慣 / 食嗜好 / 運動習慣 / 生活習慣 / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の国民健康・栄養調査において、体格指数BMIは20歳代以上のすべての年代の男性で増加していた一方、国民1人当たりのエネルギー摂取量は一貫して減少傾向にあったと指摘されている。本申請研究では、BMIとエネルギー摂取量の経年的変化の乖離の一因に冬季の特徴的な体重増加があると仮定し、体重増加の要因として冬季の味覚閾値の変動に着目して、その影響因子および寄与度を明らかにすることを目的とした。 平成29年度は、味覚閾値の変動に影響することが予想される内的・外的因子計50項目のうち、冬季にもっとも高頻度に出現する項目あるいは冬季に大きく変動する項目を抽出するため、ヒアリング調査を実施した。調査は、関東地方および東海地方の4年制大学に通う大学生を中心に行った。対象者数は569名であり、このうち回答不備等のあった者を除外したところ、有効回答数は556件であった。今回調査した50項目のうち、冬季に相対的に強い関連を示す因子として14項目が抽出された。抽出された項目は、食嗜好に関する項目、身体活動に関する項目、体調に関する項目、気分に関する項目のいずれかであった。 当該年度の横断調査により抽出された因子は、次年度以降の縦断調査において味覚閾値および体重と併せて長期的に調査し、季節ごとの相互の関連を詳細に検討する。本申請研究の成果により、冬季の体重増加に対する具体的な予防策の提案が可能となれば、体重コントロールに関する情報提供を行うさまざまな場面で活用でき、社会的意義があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者数に関して、当初予定していた数には達しなかったものの、統計解析を行う上で必要な検出力を確保できるだけの有効回答数を得ることができた。このため、当該年度中に予定していた、冬季に強く関連する可能性のある因子の抽出を行うことができ、さらに、この成果を学会にて発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度の調査にて統計解析に必要な数のデータは得られたが、さらに統計解析の水準を上げるために、平成30年度の前半に追加のデータ収集を行う。それと並行して、当初予定していた平成30年度の調査を進める予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度に開始予定の追跡調査について、平成29年度の調査の進捗状況によって開始時期を調整する可能性があったため、追跡調査に用いる消耗品類の一部を平成29年度の経費として計上していたが、当初計画していたスケジュールに沿って調査を実施したため、次年度使用額が生じた。当該助成金は平成30年度に実施する追跡調査の経費として計画に沿って使用する。
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Research Products
(4 results)